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» 2010年12月27日 10時47分 UPDATE

3分LifeHacking:PDFの全ページをまとめてトリミングする

電子書籍端末やスマートフォンでPDFを見る場合、上下左右の余白がなければ本文を見やすく拡大表示できる。これらPDFの余白をまとめて取り除けるソフトを紹介しよう。

[kizuki,Business Media 誠]
st_pdf01.jpg 「PDF Scissors」。あらかじめJavaをインストールしておく必要がある
st_pdf02.jpg 起動したところ。「開く」メニューからPDFファイルを読み込む
st_pdf03.jpg ページを読み込んでいるところ。200ページほどのPDFでも十数秒で読み込みが完了する

 昨今の電子書籍ブームによって、PDFのデータを外出先で見るためのデバイスの数は、1年前とは比較にならないくらい増加した。これまでのノートPCに加え、iPadやKindle、ソニーのReader、そして各社のスマートフォンの多くが、PDFビューアとしての機能を備えている。仕事関連のファイルはもちろんのこと、自炊した書籍データに至るまで、あらゆるPDFデータを持ち歩き、好きなところで閲覧することができる。

 しかしここで問題になるのが画面サイズだ。もともとA4やB5サイズだったPDFを原寸表示するには、これらデバイスの画面サイズは小さすぎる。画面サイズが大きい部類に入るiPadやKindle DX、GALAPAGOSのホームモデルであっても、有効表示面積はB5サイズにすら届かない。もちろん部分的にズームすれば細かい文字を読み取ることは可能だが、1ページを分割して表示する形になる上、ページを1枚めくると等倍表示に戻ってしまうビュワーもあり、根本的な解決にはなっていない。

 こうした場合、PDFの上下左右の余白部分をカットして、本文をなるべく大きく表示するというテクニックがせめてもの対策として有効だ。今回紹介する「PDF Scissors」を使えば、PDFファイルを読み込ませて範囲指定を行うことで、上下左右の余白などの不要箇所をばっさりと切り落とすことができる。画面の小さなビューワで本文をなるべく大きく表示したい場合にぴったりだ。

 単純にトリミングをするだけならAdobe Acrobatでも可能だが、このソフトが秀逸なのは、PDFファイルの全ページを一括でトリミングできることだ。しかも文字がある部分を誤って削除しないよう、全ページを半透明化して重ね、文字が飛び出ていないかチェックしながらトリミングの位置を自在に調整できるため、誤って文字のある部分を削除する危険性が低い。本の自炊はもちろん、余白部分が広いWord文書をトリミングする用途にももってこいだ。

 ちなみに本ソフトを利用してトリミングを行ったPDFには、1ページ目と最終ページにロゴが入る。このロゴはテキストデータではなく画像として入るので、Acrobatで画像として書き出した場合もそのままだ。作者へのリスペクトは必要だと思うが、さすがに表紙というのは目立ちすぎな気がしなくもない。1ページ目に不要なページを入れておいて後で取り除く方法もあるが、有料でも構わないのでロゴが入らない上位版が欲しいと個人的には思う。


st_pdf04.jpgst_pdf05.jpg 全ページを半透明で重なった状態で表示。下部のプルダウンメニューで特定のページだけを表示することも可能だ。なお自炊した書籍データの場合、表紙などを省いた状態で行うほうが効率的(左)。必要な領域だけを範囲選択し、トリミングを実行する。今回はヘッダおよびノンブルについてもすべて削除し、本文だけを残すよう範囲設定した(右)

st_pdf06a.jpgst_pdf06b.jpg 元のPDFとトリミング後のPDF。上下左右を削除したことで、全体的に大きく表示できるようになった

st_pdf07a.jpgst_pdf07b.jpg 元のPDFとトリミング後のPDF、それぞれをソニーのReader(Touch Edition)で表示した様子。トリミング後のほうが2〜3割大きく表示できるので読みやすさが向上している。ドットバイドットでなくても美しく表示できるiPadやiPhoneなどであればさらに効果大だ

本日のレシピ
ソフト名 利用料 対応OS 作者
PDF Scissors 無料 Javaが動作するOS(編集部ではWindows XP/Vista/7で動作確認) Abdullah Al Mazed氏

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