Google Docs刷新でファイル分類・検索機能を強化

新Google Docsにはサムネイルによるプレビュー機能が付き、Gmailの「ラベル」に似た「コレクション」でファイルを管理できるようになった。

» 2011年02月01日 10時44分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは1月31日(現地時間)、オンラインオフィススイート「Google Docs」を刷新したと発表した。ファイルを分類・検索する機能を中心に強化したという。数日中に全ユーザーが利用できるようになる。

 Google Docsには現在、1Gバイトまで無料のストレージサービスが付属しており、250Mバイトまでのファイルを、フォーマットを問わずアップロードできる。ユーザーが多様なドキュメントをアップロードするようになるにつれ、ドキュメントの管理や検索が困難になってきていたため、検索フィルタやプレビュー機能を追加したとしている。

 docs1 旧バージョン
 docs2 新バージョン

 まず目に付くのは右側に追加されたプレビュー機能だ。中央のカラムで選択したファイルのサムネイルが表示され、更新履歴や共有の状態も確認できる。

 ファイル一覧の上部に追加されたフィルタでは、文書、画像、動画別に表示ファイルをフィルタリングしたり、オーナー権限や公開設定別に表示することができる。画像と動画のみを表示した場合は、スライドショー形式で各画像を表示でき、動画はその場で再生できる。

 docs3

 左カラムから「自分がオーナー」や「共有アイテム」など幾つかの項目が消え、「ホーム」が追加された。ここには最初はすべてのファイルが表示されるが、不要なファイルを「ホームで表示しない」ようにすることで、自分にとって重要なファイルへのアクセスをスピードアップできるという。

 また、ファイルの分類方法が「マイフォルダ」から「マイコレクション」に変わった。「コレクション」はGmailの「ラベル」と同じような考え方で、1つのファイルを複数のコレクションに分類できる。また、デスクトップのフォルダのように階層構造にすることもできる。共有したいファイルを1つのコレクションにまとめて共有設定することも可能だ。新しいコレクションを作るには、「新規作成」のプルダウンメニューで「コレクション」を選択する。

 ファイルを選択するためのチェックボックスがなくなり、複数ファイルを選択するにはシフトキーあるいはコントロールキーを使わなければならなくなった。

 右上のメニューの「旧バージョン」をクリックすれば、従来のユーザーインタフェースに戻ることができる。

 Googleは今回のアップデートに合わせ、ドキュメントリストの操作をスピードアップさせるためにバックエンドシステムを整備したという。

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