まず、カイゼン型1:現在のままプラス面を強化する、です。整理システム自体は変えず、モチベーションや時間管理を工夫して、もっときちんと整理できるようなアイデアを考えてみました。
次に、カイゼン型2:現在のままマイナス面をとりのぞく、です。自分はとても面倒くさがり屋です。整理するという面倒なネガティブファクターを取り除く方法をアイデアとして考えてみました。
イノベーション型1:異なるモノを組み合わせて新しくしてみる、です。別の目的やシーンで利用されている整理のしくみを、自分自身の書類整理に使えないかということを考えてみました。倉庫業ではどうか、図書館はどうしているか、家の収納設計はどうなっているか?
最後に、イノベーション型2:逆転して発想してみる、です。これは単純に現状の反対から考えてみるという大胆なアプローチです。しかし、逆転からの発想で大きなビジネスになった例はたくさんあり、コロンブスの卵が発見できる可能性もあります。ここでは、書類を整理するのでなく、いかに増やさないか、という視点でアイデアを考えてみました。
ここで、できあがったマインドマップを眺めながら、山根式封筒整理術で便利に感じた「とにかく入れるだけ」という手法は残しつつ、ラベル付きでかんたんで見やすく、目的のフォルダが直感的に発見でき、封筒の中に入れるものが増えてもかさばらなくて済むものという管理システムに行き着いたのです。
そして、これらのアイデアのキーワードをネットで画像検索し、ピンときた商品を見つけました。これが、冒頭のファイリングシステム、Xフレームでした!
さてこのXフレーム、現在、山根式から移行を進めているところです。実際に整理が簡単になったのか、目的のものは発見しやすいのか、は今後またリポートしたいと思います。
筆者 ちなみに整理嫌いの筆者ですが「整理術について講演してください」「整理術の本を書いてください」などのオファーが結構あります。筆者の部屋を見たら、そんなオファー、絶対に無理だと思うはずなんですが……(苦笑)
パワポの前に「図」で考える――。ベストセラー『頭がよくなる「図解思考」の技術』の第2弾となる本書は、プレゼンテーションの根幹とも言える「メッセージをどう作り、どのように伝えるのか」を図で整理する方法を解説しています。
「見栄えのいいスライドを作ること」や「説得力のある話し方をすること」も当然大事ですが、プレゼンの目的(メッセージ)そのものが洗練されていなくては、聞き手の心には届かないからです。営業プレゼンテーションや講演に限らず、ちょっとした説明や商談、または報告などにも応用可能で、あらゆるビジネスシーンで活躍するはずです。
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
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