確定申告、e-Taxを“知っていながら使わない”理由とは

今年も確定申告の季節がやってきた。国税庁が電子納税制度のe-Taxを始めてから数年経っているが、まだ、確定申告の方法で一番使われるようにはなっていない。その理由は何なのだろうか。楽天リサーチ調べ。

» 2011年02月28日 12時38分 公開
[Business Media 誠]

 今年も確定申告の季節がやってきた。申告書を前に、悪戦苦闘している人も多いだろう。

 楽天リサーチの調査によると、20〜69歳の人のうち、今年、確定申告を予定している人は40%であることが分かった。確定申告を行う理由では「年間10万円を超える医療費を払ったため」(29.3%)や「自営業・自由業(フリーランス)など、職種上必要なため」(26.5%)が多数派だった。

今年、確定申告を行う理由(出典:楽天リサーチ)

e-Taxを知っていながら利用しない理由

 確定申告の方法で最も多かったのは「税務署の申告会場や窓口で申請書を作成・提出」で24.0%。以下、「e-Tax(国税電子申告・納税システム)で申告」が14.0%、「税務署庁舎外の会場(還付申告センターなど)で申告書を作成・提出」が9.8%、「自宅で申告書を手書きで作成し、税務署にて提出」が8.8%で続いた。

今年、確定申告を予定している人の方法(出典:楽天リサーチ)

 まだ、手書きで確定申告している人が多いようだが、「e-Taxで申告」と答えた人以外に、e-Taxでインターネットから申告できることを知っているか聞くと、86.9%の人が「知っている」と回答。

 e-Taxを知っていながら利用しない理由で最も多かったのは「ICカードリーダライタの入手に費用がかかる」で21.4%。以下、「電子証明書の取得に手間がかかる」が19.1%、「利用方法が分からない」が14.0%、「PCに対する知識が十分でないから」が10.0%で続いた。

 認知度の低さや分かりにくさというよりは、お金がかかったり、手間がかかったりするということで、利用していない人の方が多いようだ。

 インターネットによる調査で、対象は20〜69歳の男女1000人(男性500人、女性500人)。調査期間は1月25日から27日。

e-taxを知っていながら利用しない理由(出典:楽天リサーチ)

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