65万円の控除を青色申告で得る“超”具体的な方法(フリーソフト編)イチから分かる確定申告(4/4 ページ)

» 2011年03月14日 12時00分 公開
[奥川浩彦Business Media 誠]
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貸借対照表を作ってみる

決算準備が終わったらメニューに戻り「試算表」をクリック
年次損益計算書、年次貸借対照表を選択
金額表示「OK」をクリックすると各勘定科目の金額が表示される
スクロールすると全て表示するので、損益計算書に自分で転記する。転記をしたら「貸借対照表を次葉へ」をクリック
金額表示「OK」をクリックすると貸借対照表を表示するので、貸借対照表に自分で転記。減価償却費の計算や地代家賃の内訳なども自力で記入、確定申告書Bも源泉徴収、各種控除を記入し税額を計算し完成させる。これで加藤かんたん会計は終了。画像をクリックし本文に戻ろう

 さて、フリーソフトで決算書、貸借対照表まで作成できそうであろうか。正直なところ筆者には無理だ。今回は「やよいの青色申告11」の仕訳結果を見ながら入力したので完成させることができたが、全て自力で入力することは難しいし、決算処理の手順なども過去4年の経験があるから案分、減価償却と進めたが、初心者にはその流れ自体が理解できない可能性がある。

 ざっくり言うと市販ソフトはカーナビやABSの付いたオートマ車。地図が頭には行ってなくても、運転テクニックが低くても、車のサポート機能が豊富なので運転が可能だ。フリーソフトはシンプルなマニュアルミッション車。地図もバッチリ、運転テクニックもバッチリの人なら問題なく運転できる。

 初心者は市販ソフトしか選択肢がない訳ではない。例えば簿記の知識がある奥さんが経理をやってくれるとか、回りに詳しい人がいれば問題はないだろう。コスト面も個人事業主を対象とした青色申告ソフトは1万円以下で購入できるが、法人用の会計ソフトは数万円になるのでフリーソフトを使用した場合のコストダウンは大きい。知識、回りの環境、忙しさ、コストなどを考え、総合的に判断していただきたい。

 筆者のように簿記の知識なし、勉強する気なし、手伝ってくれる人なし、税理士、会計士に頼む金なしの人は市販ソフトを選択することをお勧めしたい。

インフレ時代の確定申告
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