目指せ35%省エネ、今だからこそ“本気の節電術”(前編)大規模停電を回避せよ!(5/5 ページ)

» 2011年03月24日 21時20分 公開
[奥川浩彦,Business Media 誠]
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トイレのふたは閉める

トイレのウォッシャー
設定 平均的電力 電気代
低温 15W 238円
高温 25W 396円

 トイレのウォッシャー(温水洗浄便座)も10年以上使用しているので現在の製品よりも消費電力は多いと思われる。節電の基本は「ふたを閉めること」。便座の放熱を減らせるし、機種によってはふたがスイッチになっていて開けると温度を上昇させる仕組みだ。便座と温水の設定温度を低にすると15Wくらい。どちらも高にすると25Wくらいと消費電力自体は微妙な感じだ。筆者は便座を低、温水を高が好みだが、奥さんは便座を高、温水不要なので、節電開始時に便座を低にしたときは強烈なクレームが来た。現在は奥さんの使用後は高になっているので、筆者は低に変更するといったことの繰り返しだ。筆者自身は温水の高を諦め低にして我慢している。

夏場は24時間タイマーを設置し完全にオフにする時間を増やした

 冬場はこんな感じだが、夏場は24時間タイマーを設置し完全にオフにする時間を増やした。24時間タイマーは15分刻みで電源のオンオフを行うことができる。価格は1000円弱。筆者は3時ごろに寝て9時ごろに起きるが、奥さんは12時ごろに寝て6時ごろに起きる。高校生の息子は朝は7時前に起きるが夜は不定期。大学生の娘もかなりバラツキがある。

 24時間タイマーで朝5時半くらいにオンにして10時過ぎにオフ。家族が帰宅する夕方にオンにして夜中にオフといった感じで1日の半分くらいは通電を止めている。土日は昼間にトイレを使用する可能性が高いので手動スイッチで常時オン。この24時間タイマーは毎日同じ動作しかできないが、2000円くらいする製品はプログラム機能があり平日と休日で動作を変化させることができる。

 筆者はセコが目的で節電を始めたので、コスト回収が早い低価格なタイマーを購入したが、コストを掛けてもエコを優先する方は高機能なタイマーの方が便利かもしれない。

NASの消費電力はそれほど多くない

NAS
HDD別/稼働別 平均的電力 電気代
250Gバイト HDD停止時 1.7W 26円
250Gバイト HDD稼働時 9W 143円
2Tバイト HDD停止時 8W 127円
2Tバイト HDD稼働時 12W 190円

 筆者宅は2台のNASが稼働している。250GバイトのNASは音楽ファイル専用、2TバイトのNASはデータファイルと映像ファイルとなっている。誰かのPCが音楽再生や映像再生をすると数時間稼働するが、どちらも10分でHDDの回転は止まる設定なので、ほとんどの時間は停止状態となっている。実際にはアクセスしなくても誰かのPCがネットワークに入るとヒュイーンと駆動音がするがすぐに停止するので実稼働時間は短い。消費電力もそれほど多くないし、電源を切ることで無用なトラブルが発生する懸念もあり節電対象からは外している。

電話、ファクスは限りなくゼロだった

電話、ファクス
平均的電力 電気代
電話とファクス 0W 0円

 わが家で最も使われない家電品はファクスだ。一応名刺にファクス番号を書いているので設置はしているが、年に1枚送られて来る程度だ。コードレスフォンはそこそこ使用するが携帯電話と比べると頻度は少ない。消費電力が多ければ24時間タイマーを設置しようかと思ったが、限りなくゼロに近いので何もしていない。


 今回は24時間通電するものの消費電力と節電方法を紹介した。次回はエアコン、テレビ、PCなど通電時間の長い製品について考えてみたい。

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