Evernoteのアカウントが1つでは足りないので2つ以上取得しようとしている人もいらっしゃるでしょう。すでにお持ちの人もいらっしゃるはず。そんな時に便利なアプリをご紹介しましょう。
相当に使い込んでいる人向けの話になりますが、Evernoteのアカウントが1つでは足りないので2つ以上取得しようとしている人もいらっしゃるでしょう。すでにお持ちの人もいらっしゃるはずです。
実は私自身、あまり使っていませんが2つ持っています。2つのアカウントを持ってみて思ったことですが、はっきりいって便利とは言えません。運用できないことはありませんが便利ではないのです。原因は単純で、「2つめのアカウントを持っていること」を忘れてしまうのでした。
それにEvernoteは、やはり「2つのアカウントを持つ」ことを前提にしていないのはないでしょうか。Evernoteの中の人は、マルチアカウントで運用するより「別のノートを作ればいい」「タグで分ければいい」と言いそうです。それはその通りです。
それでも2つのアカウントを使うべきケースはないのでしょうか。分かりやすいところだとビジネスとプライベート。あるいはWebクリップとメモといった風に「管理対象自体を分けたい」と思うこともあるでしょう。私などは「心理学ネタ」と「買い物メモ」を同じツールで管理したくないと最近思うようになりました。
なぜ両者を分けたいかというと、前者は原則「私だけが見る」ものであり、後者は「妻と見る」ものだからです。私なら「前に買った電球の型番を確認するためにiPhoneのEvernoteアプリを探す」ことに耐えられますが、妻はきっと耐えられません。「もっとサッと出てきてくれないなら、そんなの使うな」ということになるのです。
この問題を解決するために私は「Catch」を使うようになりました。つまり、自分だけよりも他人とともに見る可能性が高い情報は全部Catchに集めるようにしたのです。
第1のメリットは、iPhoneアプリに限ればCatchが軽快なこと。これで理屈抜きのイライラがかなり解消できます。
さらにEvernoteと併用しているので、Webクリップなどは原則Catchには取り込みません。従って、情報が爆発的には増えないのが第2のメリット。つまり単純なタグ分類だけでも十分検索しやすいわけです。
筆者からの情報を急かさず「待ってくれる」人であっても若干急がなければならない人向けには、極力Catchを使うようにしています。例えば編集さんと打ち合わせの時などにこちらのほうが重宝します。
あるいは、お店の情報を検索するときにも便利です。男性の作家さんと一緒であれば「どっかいいお店ないですかねえ」などといいつついつまでもふらふらしていられますが、女性と一緒の際には少し気をつかうので急いでお店を探したりします。ですからお店情報なども最近はCatchに集めています。
心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。
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