計画停電情報がTwitterで配信されるたび、デスクトップ上で字幕で表示するための方法を考えてみよう。
東日本大震災に端を発した、東京電力の管轄圏内における計画停電。当初は混乱も見られたものの、近ごろでは比較的スムーズに情報提供が行われるようになった感がある。もちろん利用者側の慣れの問題もあるだろうが、要因として大きいのは、テレビやネットをはじめ、情報の伝達ルートが安定してきたことに尽きるだろう。
その中で大きな役割を果たしているのがTwitterだ。計画停電情報を発信する東京電力のTwitterアカウント(@OfficialTEPCO)はこの記事の執筆時点で約30万人のフォローを集めており、スムーズかつ正確な情報提供に一役買っている。さらに各自治体のTwitterアカウントが計画停電情報を発信している場合もあり、それらを含めてカウントすると、Twitter経由で計画停電の情報を得ている人は、相当な数だろう。
もっとも、Twitterはプッシュ型のメディアではないため、Twitterを定期的にチェックする習慣がなければ、うっかり見逃すこともしばしば。こちらからいちいち見に行くのではなく、新たな計画停電の情報が出るごとに通知を受けたいという人は多いだろう
こうした場合は、TwitterのRSS機能とリーダーを組み合わせ、Twitterに新たな情報が追加されるたびにPCのデスクトップに字幕として表示できるようにするとよい。これなら、つねにTwitterの画面を表示していなくとも、作業中のデスクトップに最新の情報が通知されるというわけだ。
まず前提条件として知っておきたいのは、Twitterの情報はRSSフィードでも配信されているということ。旧デザインのTwitterの画面にはRSSフィードへのリンクが用意されている。現行のデザインではこのリンクは表示されなくなっているが、機能そのものは問題なく生きている。従ってまずは旧デザインの画面を表示させ、RSSフィードのURLをクリップボードにコピーする。
続いてRSSリーダーへの登録。RSSリーダーは、全画面型の3ペインタイプのリーダーではなく、1行表示が可能なリーダーを利用する。
今回利用するRSSリーダー「RSS速報」であれば、指定されたRSSフィードを更新ごとにニュース速報よろしくデスクトップ上にRSSフィードの内容を字幕で表示してくれる。字幕表示のほか、タスクトレイからのポップアップ表示にも対応している。
具体的な設定手順は画面をご覧いただくとして、設定が完了すると、任意のTwitterアカウントのつぶやきが、ニュース速報の字幕のようにデスクトップ上部に表示できるようになる。
巡回間隔の関係でさすがにツイート即表示とはいかないが、Twitterの画面を常時表示していなくとも、定期的にチェックして表示してくれるのは便利だ。もちろん東京電力のアカウントに限らず、必要な団体のTwitterアカウントのRSSフィードを登録しておけば、擬似的なプッシュ配信として受けとれるのである。
なお、字幕もしくはポップアップが表示されるのは更新直後の一度目の巡回だけなので、うっかり見落としてしまうと二度目は表示されない。つねにPCに向かって作業をしている人に向く使い方だと言えるだろう。サウンドによる通知も設定できるので、必要に応じてアラートを鳴らすなど、工夫してみてほしい。
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