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» 2011年07月20日 10時00分 公開

ガイガーカウンターガイド:ガイガーカウンター比較――中国製「RAY-2000」と米国製「CD V717」 そして自作のメリット、デメリット (1/2)

ガイガーカウンターの性能や使い勝手などを比較するガイガーカウンターガイド。第4回の今回は、中国製「RAY-2000」と米国製「CD V717」を紹介。さらに自作のメリット、デメリットを考えてみよう。

[日本放射線監視隊,Business Media 誠]

 ゴールデンウィーク前に入手できたガイガーカウンターの性能や使い勝手などを比較するガイガーカウンターガイド。第4回の今回は、中国製「RAY-2000」と米国製「CD V717」を紹介。さらに自作のメリット、デメリットを考えてみよう。

お断り

 本来こうした比較は、新品で行うべきもの。しかしほとんどの製品をネットオークションで購入した結果、なかには中古や倉庫で眠っていたデッドストック、被災地で使われた可能性のある製品もある。このため本来の性能を発揮できなかった製品もあるかもしれない。あらかじめお断りしておく。

 ポイントとしては、(1)測定値が安定しているか、(2)使い勝手は良好か、(3)線量当量率(μSv/h:1時間に放射線によって現れる影響の度合い)と累積線量当量(μSvまたはmSv)のどちらも測れるか、の3つ。学術目的というよりは、ボランティア活動や被災地に住む人々、風評被害で苦しんでいる観光地の人々の使用など、福島第一原発事故を前提に各製品を検証している。

 ほとんどの製品で日本語マニュアルが付属していなかったため、製品の呼び名やボタンの名称などで実際の製品と異なる可能性がある。また仕様に関しても、付属マニュアルの仕様に疑問を感じたものは、テストした結果から導きだしたものを記載した。さらにサイズや重さに関しても、電子ノギスやはかりで測った実測値を書いている。このため本書でのみ通用する個所が多々あることを、あらかじめお断りしておく。



γ線を音で判断――RAY-2000

 RAY-2000はγ線を検出すると警告ランプが点滅し、警告音が鳴る。その点滅と鳴りぐあいでγ線の強さを判断するというアナログ的な製品だ。ネットオークションで中古で購入、新品での出品は確認できていない。衝撃には弱そうなので、取り扱いには注意。

RAY-2000
線量当量率の測定方法
(1) 電源スイッチをスライドさせ、電源を入れる
(2) 測定したい物質に近づける
(3) 放射線を検知したら赤いランプが点滅したり、警告音が鳴る
(4) 電源スイッチをスライドさせ、電源を切る
スペック
測定モード 線量当量率
サイズ 90×35×16.5ミリ
重さ 約46グラム
電源 単三形×1本
※サイズや重さはカタログ値より実測値を優先

ガイガー・ミューラー管を搭載していない!? 米国製「CD V717」

 「CD V717」はガイガーカウンターとしてネットオークションなどで販売されたりもしているが、ガイガー・ミューラー管を搭載してはいないので、これは誤り。古くからある電離箱式のサーベイメーターである。

 米Victoreenは原子力関係では名の知れたメーカーだが、一般向けの手軽な製品として開発したわけではなく、原子力発電所などでの使用がメインであった(それもかなり前の話)。このため福島第一原発の中でもないかぎり、メーターが動くのを確認できないだろう。なぜなら、メーターに書かれたr/hrのrはレントゲンの意味で、最小のメモリ値である0.1まで動かすには、100μSv/hの線量率が必要だからだ(×0.1にした場合)。

 なお、このr/hrという単位が現在では使われていないことからも、この製品がいかに古いものかお分かりいただけるだろう。

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