ChatWorkに検索機能は何が便利かあなたの不安、見積もります

正直に言えば「やっとついた!」というのが感想ですが、ChatWorkもこれでようやく情報管理ツールとして使えそうです。メールの削減効果は折り紙つき。筆者は早くも親しい仲間とのコミュニケーションの軸足を移しています。

» 2011年09月16日 11時00分 公開
[佐々木正悟,Business Media 誠]

 正直に言えば「やっとついた!」というのが感想です。使ってみるとやはり必須の機能で、今までよくこれなしで使えていたな、と思うほど。これ、クラウドベースのビジネスチャットツール「ChatWork」に検索機能がついた――というお話です。

 今まで検索なしでやれていたのは、チャットという行為ゆえ。時系列で誰とどんな話をしたかは、記憶にも残りやすいし、がんばって探せばなんとか見つけ出せるものです。またChatwork自体に検索機能がなくても、ブラウザの文字列検索を駆使すれば、表示さえされていればなんとかキーワードは見つけられたのでした。

 とは言え、やはりグループチャットを横断して検索できないというのは不便極まりません。今回付いた検索機能はとりあえず十分利用できるレベル。検索結果を「チャットごとにまとめる」という機能もあります。チャットごとにまとめる機能を使うと、どのチャットグループの中に該当するチャットがあるか、すぐに分かります。今までのところ使っていませんが、あまりに多くヒットしそうなワードでしか探せない場合に重宝しそうです。

 しかし、検索機能がついたことの本当の意味は、ChatWorkもクラウド対応の情報管理ツールになったということ。実際、例えば自分だけが入っているチャットルームを作って、そこに情報をあげたりファイルをアップすれば、立派な「クラウドノート」になります。

 Evernoteがある中で、そんなことをする人はないでしょう。しかし例えばちょっとしたメモ書きであれば、ここにアップしておいて、あとでiPhoneなどでチェックするという使い方も一時的には考えられます。

 そして実際には、グループを作って他の人とのコミュニケーションができるツールです。十分に使いこなせば今度こそ、会議や議事録を不要にしてくれるサービスとなるかもしれません。少なくとも私は親しい人との間では、極力こちらに軸足を移しています。ChatWorkによってメールが激減したのは間違いありませんから。


筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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