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» 2011年11月29日 11時00分 UPDATE

絵文字の技術:左右の脳を同時に鍛える絵文字を、ビジネスでこう使う!

文章の中に絵文字を取り入れることで、脳の処理能力は格段に向上し、頭が良くなるといわれています。ビジネスシーンを4つに分けて、実際に絵文字が仕事で活躍している場面を想像してみましょう。

[永田豊志,Business Media 誠]

絵文字を使うと頭がよくなる?

 絵文字の活用は、脳にも良いとされています。私たちの脳には千数百億個の神経細胞があり、ニューロンと呼ばれています。このニューロンは、他のニューロンから情報を電気信号として受け取り、さらに別のニューロンに電気信号を伝えます。この電気信号の流れが活発なほど人の脳は活性化し、処理能力が向上するのです。難しい問題を考えたり、高度な思考をしたりすることは脳にとって欠かせない運動であり、それを怠ると不要なものと見なされて死滅していくのです。20歳を過ぎた人は1日当たり平均10万個(!)ものニューロンが死滅しているといわれています。

 ご存じのように、左右の脳では異なる機能を処理しています。完全に左右で分かれているわけではありませんが、脳の部位ごとに異なる領域の処理をおこなっているのです。

 学習や仕事の時に「絵」と「文字」を両方使うと効果的な理由は、異なる機能を同時に使うことで、より脳が活性化するからです。先ほどのニューロンにおいて電気信号の流れが活発になるわけです。

 つまり論理だけでなく見た目の印象、数値だけでなく空間的把握、文字だけでなく映像や画像を組み合わせることで、脳の処理能力は格段に向上し、頭が良くなります。

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絵文字が活躍するビジネスの4シーン

 絵文字というものは意外に私たちの生活に深く入り込んでいます。絵文字は、公共機関、メールやWebのアイコン、家電製品の操作スイッチ、新聞におけるニュース解説図解などあらゆる場面で利用されている。普段何げなく接している絵文字ですが、これが無いと大変世の中が分かりづらくなるわけです。

emoji000.jpg クアラルンプール国際空港のサイン。上が出発ゲート、下には、トイレ、身障者用施設、イスラム教の祈りの部屋、レストラン、電話、ATM、託児部屋などを示しています。言語の壁を越え、誰もが目的地にたどり着けるように、こうした公共機関では絵文字を多用しています

 つまり、情報伝達、整理、記録などコミュニケーションの領域で絵文字は欠かせないアイテムとなっています。それをビジネスに活用しない手はありません。

 絵文字がビジネスにおいて活躍するシーンは非常にたくさんありますが、大きく分けると次の4つとなるでしょう。

効率的にメモやノートなどを「記録する」

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 絵文字の一番の使いどころは、メモやノートです。いつもの個条書きだけの文章ベースのメモをやめ、図解を有効活用しましょう。その時、基本図形とともに使われるキーワードが長かったり画数の多い漢字の場合は、略号を使ったり、絵文字を活用するとさらに効率的です。


微妙なニュアンスを「伝える」

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 ビジネスコミュニケーションは平たんで、ドライになりがちです。かといって気持ちを込めた文章を書くと時間もかかるし、情報量が増えすぎます。特にビジネスで長文は避けたいものです。そんな時に絵文字を差し込むことで、微妙なニュアンスや気持ちを伝えることができます。


プレゼン、提案書で「魅せる」

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 最近の提案書には、ビジネス絵文字を使ったものが増えてきました。提案書で使うアイコンと自分で普段描くアイコンを合わせておけば、ラフスケッチから図を起こす場合に作業効率を飛躍的に高められます。


会議、商談で「共有する」

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 会議の議事進行者(ファシリテイター)は情報を出席者全員が理解しやすいように見える化するスキルが求められます。そんな時に字が汚い人(私もまさにその1人です!)は、文字を書くよりも絵で描いた方が出席者にも理解されやすい面があります。言葉というのは人それぞれで定義が微妙に違うこともありますが、図と絵文字を活用すれば、食い違いが生じにくいというメリットがあります。

 さて、今回のまとめです。

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 次回から実際に絵文字を描くコツなどを紹介していきます。

集中連載『絵文字の技術』について

『絵文字の技術〜ノート・手帳・メモが変わる!』 『絵文字の技術〜ノート・手帳・メモが変わる!』(永田豊志・著、中経出版・刊、四六判/208頁、本体1300円)

 携帯メールなどでおなじみの「絵文字」をビジネスで役立たせよう! という新しいコンセプトのスキルアップ書です。

 絵文字は、ノートやメモを書くという日常行為を楽しくさせ、「考える力」「伝える力」を伸ばします。物事の全体像を超ハイスピードでとらえ、ヌケ・モレなく、すっきり情報整理ができます。

 仕事や勉強において「記録」は退屈極まりない作業ですが、絵文字を取り入れることで、すばらしい自己表現に変わります。絵心は一切不要です。誰でも、すぐに始められ、効果が体感できるはずです。


目次

  • 第1章:ビジネス絵文字で3つの力を手に入れる
  • 第2章:絵文字入門! ヒトの感情や動きを表す
  • 第3章:ノート・メモが楽しくなる! 厳選絵文字を一気に紹介
  • 第4章:絵心ゼロでも大丈夫! ニュースを絵文字で整理する
  • 第5章:記号・略号を使いこなして、情報をよりシンプルに!
  • 第6章:できる人がやっている「図」で考えるテクニック
  • 第7章:実践! 9つの例題を絵文字メモにしてみよう
  • 第8章:絵文字ノートを持ち歩こう!

著者紹介 永田豊志(ながた・とよし)

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 知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。

 リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。

 近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』『ノート・手帳・メモが変わる絵文字の技術』(中経出版刊)がある。

連絡先: nagata@showcase-tv.com

Webサイト: www.showcase-tv.com

Twitterアカウント:@nagatameister


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