日本上陸150年で大きく変わった手帳事情、国家から賜る物から自分で作るモノへ事例付き「手帳カスタマイズ術」(2/3 ページ)

» 2011年12月15日 12時00分 公開
[舘神龍彦,Business Media 誠]

大手通信会社のビジネスパーソンはライフハックテンプレートを活用していた

 例えば、大手通信会社に勤める1616hacksさんの手帳を見てみよう。アプリケーションやメール、クラウド系サービスを扱う部署で販売推進を担当している1616hacksさん。販売企画などの業務も兼務している。

システム手帳「ギルフォードジップ」(fILOFAX)にテンポラリーのメモ帳を組み合わせている

 今はA5サイズのシステム手帳「ギルフォードジップ」(fILOFAX)という、ファスナーで密閉できるバインダーを使う。グループウェアが社外からは見られないこともあり、スケジュールは手帳で管理するようになった。以前は、バイブルサイズのシステム手帳や「フランクリン・プランナー」また「yPad」や「ほぼ日手帳」なども使っていたことがあったが、結局スケジュールもメモも一元的に管理したいと考えてこのバインダーに落ち着いたという

 このほかにテンポラリーのメモ帳としてほぼ日手帳用のA6サイズの方眼メモ帳、それにMOLESKINEのメモ帳を併用。いずれもふだんはA5バインダーの表紙ポケットに挟んであり、打ち合わせにはこのメモ帳のみで臨むこともある。そして重要な内容はシステム手帳側に転記し、その時点でメモした紙は捨てるという。こうしたテンポラリーのメモ帳を使い、システム手帳に転記をすることは一見手間にも思えるが、情報のフィルタリング機能も果たしているとのこと。

 完全なアナログ派というわけではなく、iPhone 3GSの3G回線契約を解約してWi-Fi端末として利用したり、ウィルコムのPHS端末を使ったりしている。

 そんな1616hacksさんが夢や目標管理に使っているのが、本誌「誠 Biz.ID」のテンプレート集「ライフハックテンプレートライブラリ」である。仕事上の作業で使える記入用テンプレートを150種類、Officeなどの各種ビジネスソフトのキーボードショートカット集などを15種類、いずれも無料でダウンロードできる。

 1616hacksさんが使っているのは、テンプレート#015の「目標設定時に使えるSMARTシート」

1616hacksさんが使っているのは、テンプレート#015の「目標設定時に使えるSMARTシート」

 このシートでは、目標設定に関して以下の記入項目を用意している。

  • S(Specific):表現が具体的か?
  • M(Measurable):第三者が測定可能な数値目標になっているか?
  • A(Achievable):現実的に達成可能か?
  • R(Relevant):自分のやりたいことに対してきちんと貢献できる目標か?
  • T(Timing):きっちり期限が決まっているか?

 1616hacksさんはこのシートをA5版に縮小してプリント。各項目に記入することで「今、何をしているか」「目標に近づいているか」を意識し、そのことで充実感を得ているという。例えば以下の様な感じだ。

  • 目標:私は1年後に副収入として月6万円を得る

 として、SMARTの5つの項目には、ふせんを貼り付けている。

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