メールで助言を求めるときは「質問を1つに絞る」と効果的3分LifeHacking

ちょっとしたアドバイスがほしくてメールをしたのはいいけど、自分の事情を長々と説明していて相手から返信が来ない、なんてことはありませんか? そうした場合は質問を1つに絞って、なぜ、その相手を相談先に選んだのかを伝えるのが効果的です。

» 2012年02月10日 10時00分 公開
[Leo Widrich(訳:松岡由希子),ライフハッカー[日本版]]
ライフハッカー[日本版]

 仕事で悩んだときや迷ったとき、そのテーマについて自分より多くを知っている人や経験豊富な人にアドバイスを求めることがありますね。Webアプリ「Buffer」の共同創業者Leo Widrich氏もその1人。彼は試行錯誤をしながら、シンプルなアドバイスを効果的にもらう方法を見つけたそうです。

 Widrich氏は、自身の経験について、次のようにつづっています。

 私はアドバイスのもらい方が本当に下手でした。お願いの仕方は一筋縄ではいかないものです。「ちょっとしたアドバイスがもらえれば……」と思った人に対して、自分の事情を長々と説明していました。

 メールでも「自分が何をやっているか」をつらつらと書いてはいても、何が言いたいのかがまったく明確ではなく、絞り込んだ質問で締めくくっているわけでもありません。ただ「で、どう思います?」と投げかけるだけ。日々多忙な成功者にとって、こんなメールで自分に助言するというのは非常に困難なことだと気付いていなかったのです。

 これまでに何度も原文筆者を助けてくれた「Appsumo」の創業者Noah Kagan氏は、ある時「短めで特定した質問を、1つ送ってくれない?」と返信してくれたそうです。「これは多くの人にとって即効性のあるすばらしい返し方だ」と思い、それ以来お願いメールは4つの文でまとめるようにしているとのこと。

 まず、2〜3文で率直な自分の理解を述べます。自分に助けが必要であること、相手は自分が取り組んでいる分野で経験豊富であることを示し、なぜ、その相手を相談先に選んだのかを伝えるのです。さらに、残りの1文で答えてほしい特定の質問を1つ記述します。

 例えば、実際にうまくいったKagan氏への質問はこんな具合です。

ユーザーが10万人達成した後、Mintにとって最も価値があるユーザー獲得戦略を1つ挙げてください」

 メールで自分の話を繰り返すことなく特定の質問に絞ることは、想像以上に多くのメリットがあります。相手に答えてほしい特定の質問を1つだけ考えるようにすると、自然とその問題を絞り込んで考えるようになります。それまでは大きな障壁が頭に浮かぶと、長ったらしくまとまりのない問いを相談相手に聞くだけでしたが、メールを短くするというルールを徹底することで、意識が集中できたり、問題を分解できるようになり、次のステップをより実行しやすくなるのです。

 問題を明確に定義することのメリットはこれだけにとどまりません。自分の願いを1つの質問に絞り込むことで、答えの糸口につながるようになります。米作家Dorothea Brande氏も言っている通り、「問題は明確化できたら半分解決したようなものだ」ということです。問題についてより正確に説明しようとすれば自分の状況が理解できますし、そうでなくとも、相談相手からより有用な答えをもらえる可能性が高まります。

 この方法は、自分にとっても相談相手にとってもよい策ではないでしょうか。ぜひお試しを。

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