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» 2012年02月14日 10時00分 UPDATE

冬の節電DIY:アルミ箔とプチプチは有効? 1000円でできる放熱対策を検証してみた (3/4)

[奥川浩彦,Business Media 誠]

 次は窓にプチプチを貼った場合の温度変化だ。スタート時の外気温は6度チョット、室温は同じく23度から測定開始。歴然と違うのは窓際(緑線)の温度だ。プチプチに遮られ、室内の温度の影響を受けにくくなったため窓際の温度はグッと外気温に近付いた。室温は17度まで下がりプチプチなしの場合とほぼ同じだが、外気温が6度を切ったのでその差は11度チョットとなった。劇的な効果とはいえないが、窓付近は明らかに冷気が感じられなくなった。窓ガラスの内外の温度差も少なくなったので結露防止も期待できそうだ。

shk_setuden324.jpg 窓にプチプチを設置

 効果がありそうなので、バルコニー部分のドアもプチプチで封鎖することにした。このバルコニーは室外機設置用の1畳もないスペースだが、縦に長いガラスドアを使用しているので、足元の冷気はここが元凶だ。

shk_setuden325.jpg ドアも木枠部分からプチプチでふさいだ
shk_setuden326.jpg 窓とドアの2カ所をプチプチでふさぎ放熱を測定

 スタート時の外気温はさらに下がり5度を切った。ドアのプチプチは効果が高く、室温は18度付近で安定。外気温は4度まで下がり室温との差は約14度まで広がった。

 3つの実験から外気温との温度差を抜き出したグラフを用意してみた。グラフの開始点は室温と外気温の温度差が15度になるように統一、実線が室温、点線はカーテンの温度だ。時間が経過すると温度が上がっているようにも見えるが、室温が一定で外気温が下がるためだ。

 プチプチなしでは10度差くらいだった室温が、窓にプチプチを設置し11度弱の差に、ドアにもプチプチを設置すると14度近い温度差となった。室温が4度高くなればエアコンの負担はかなり減り節電が期待できる。

shk_setuden327.jpg 外気温との差を比較。プチプチ2カ所設置で4度上昇した

 結露に関しては、プチプチを一部はがして窓を見ると少し結露は残ったが大幅に減少した。部屋の住人である長女はこれを見て「スゲー!」と言っていた。ドアは微妙でガラスの結露は減ったが、プチプチ下部の室内側に少し結露が発生した。ドアはカーテンから離れているので結露してもカーテンがすぐにぬれることはないが、プチプチはカーテンと近いので対策を検討中。下から50センチくらいはプチプチを二重にするなどもう一工夫が必要だ。

shk_setuden328.jpg 窓のプチプチをはがしてみた。以前は窓枠までビッショリだったが、ガラスが少しぬれる程度にまで結露が減少した

 この部屋はエアコンで暖房するので、それほど換気に神経質になることはない。実際に普段窓を開けていないので封鎖しても問題はないだろう。一方、石油ストーブなど換気が必要な暖房器具を使用している場合は完全封鎖は危険だと思われる。

 プチプチの費用は数百円。養生用のマスキングテープを足しても1000円以下の投資でそこそこの効果は得られた。費用を掛けて対策するなら二重窓(内窓)を追加したり、ペアガラスに交換したりすれば見た目もよくなり断熱効果もさらに高くなるはずだ。

 参考までに値段を調べてみると、例えばエコ内窓と呼ばれるYKK APの「プラマードU」は部屋窓で4万円台〜(施工費別)、人が通り抜ける大きさの窓だと9万円台〜となる。サッシはそのままガラスだけを二重に変更できる日本板硝子の真空ガラス「スペーシア」は1平方メートル3万6000円台〜、人が通り抜ける大きさの窓だと10万円を越える。どちらも家中の窓に施行すると数十万円は必要になりそうだが、住宅エコポイントの対象となるので検討する価値は高い。

 現実的な話となると、自宅の窓の改築費に50万円掛かるとすれば決して安いとはいえない。持ち家なら考える人もいるが、アパートなどの賃貸物件だと改築するのは論外となるケースが多い。筆者としてはプチプチがお薦めだが、見た目と手間でためらう人も多いだろう。そこで極めて身近な放熱対策はカーテンとなる。

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