会員登録したはいいものの、いつしか使わなくなってしまったオンラインストレージを束ねて、Windowsのエクスプローラから使えるようにするソフトを紹介しよう。
今やオンラインストレージサービス全盛の時代だ。さまざまなサービスが容量の多さや付加機能をアピールしており、無料でありながら何Gバイトという容量を使えるサービスも珍しくない。バックアップ用に、PC間のデータのやりとり用にと、日々手放せない人も多いことだろう。
もっとも、複数のサービスを使い分けるのが面倒で、いつしか使うサービスと使わないサービスがはっきりと分かれるのはよくある話だ。過去に登録した覚えはあるが、もう何年もアクセスした記憶がないサービスがある人は多いのではないだろうか。
こうした休眠状態にあるオンラインストレージの活用方法としてお薦めなのが、複数のオンラインストレージサービスをまとめて管理できるWindows用のソフト「Gladinet Cloud Desktop」だ。このソフトはさまざまなオンラインストレージをまとめて1つのドライブレター(デフォルトではZドライブ)にマウントし、エクスプローラ上から操作できるようにしてくれる。
例えば「Googleドキュメント」と「Windows Live SkyDrive」をこのソフトに登録しておけば、これら2つが仮想ドライブとしてZドライブに割り当てられ、エクスプローラからファイルの移動ができるようになるのだ。
対応するオンラインストレージサービスは、国内の著名どころを挙げると、前述のGoogleドキュメントやWindows Live SkyDriveのほか、Box.net、Picasa、Amazon S3、さらには汎用のFTPサーバなど、34種類にも及ぶ。これらの中からサービスを選んで登録すると、ドライブの直下にそれぞれのサービスに対応した仮想フォルダを作れる。あとはエクスプローラでそれらフォルダを開き、ローカルにあるのとほぼ同じ感覚で、ファイル操作を行えるというわけだ。
エクスプローラ上でこの仮想ドライブを開けた際に表示するファイルは実体としてダウンロードしていいるわけではなく、クラウドを参照しているだけなので、ディスク側の容量も必要ない。ダブルクリックした時点で初めてダウンロードを開始する形だ。これらの操作性はサービスの種別を問わず統一しているので、ファイルの移動やコピーがシームレスに行えるのも利点の1つだ。
レスポンスが悪いオンラインストレージサービスが含まれていると、引きずられてマイコンピュータの反応が鈍くなる場合があるのがネックだが、FTPサーバやWebDAVサーバもマウントできるので、アイデア次第でさまざまな用途に使える。登録はしたものの休眠状態にあるオンラインストレージが多い人は、このソフトを使ってまとめてマウントしてしまえば、クラウド上のあちこちに散らばったディスクスペースを有効活用できるはずだ。
ソフト名 | 開発元 | 利用料 |
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Gladinet Cloud Desktop | GLADINET | 無料 |
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