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» 2012年03月07日 20時10分 UPDATE

業務の8割をクラウドで――サイボウズ「cybozu.com」カンファレンス

サイボウズは「cybozu.comカンファレンス2012」を開催。青野慶久社長が同社のクラウド事業の方向性やcybozu.comで目指す企業理念などを語った。

[上口翔子,Business Media 誠]
shk_cybozu01.jpg 「cybozu.comカンファレンス2012」の基調講演に登壇した青野慶久社長

 2011年11月に提供を開始したクラウド基盤「cybozu.com」で、企業向けクラウド事業に本格参入したサイボウズ。cybozu.comの導入企業数は開始以来、約4カ月で500社を超え、創業15年のサイボウズ史上、最速スピードでの事業拡大を続けている。

 cybozu.comは、グループウェア「サイボウズ Office」「Garoon」や業務アプリ開発ツール「kintone」をクラウド上で利用可能とする環境基盤。直近ではcybozu.com上で動くアプリ(サイボウズ製以外のソフトウェア)を開発できる機能追加などを予定している。

 3月7日に開催した「cybozu.comカンファレンス2012」の中で青野慶久社長は、サイボウズが目指す方向性を「Fast(すぐに利用できて)&Easy(誰でも気軽に使える)+Entertain(使っていて楽しい)」と表現。cybozu.comではその各要素を徹底的に追求していく意気込みを示した。

 もともとオンプレミス(社内設置型)のグループウェア製品市場で国内3万社、400万ユーザーの導入実績を誇るサイボウズ。同社はクラウド事業について「チームのコラボレーションに必要なグループウェアや各種業務アプリをcybozu.comで利用することで、生産性向上やメンバー間のコミュニケーション強化できる」という立場だ。現状ではオンプレミス製品のユーザーが9割以上を占めるが、今後オンプレミスからクラウドへ移行する体制を強化し、クラウドを利用するメリットなどを訴求していく。


  cybozu.comの方向性(画像=左)と、新機能追加による全体構成図(画像=右)

 cybozu.comを使うメリットは2つ。1つは、一般に言うクラウドのコストメリットや柔軟性だ。社内リソースの負担を減らせるので、初期導入コストや運用負荷を軽減。1ユーザー単位での契約に対応し、例えば繁忙期にはユーザー数を倍にしたいなど、企業活動に応じた柔軟な契約形態を選択できる。

 もう1つは「Protected Cloud」と呼ぶ2つの認証方式を持つセキュアな環境下で運用できる点。クラウドは自社内に構築するプライベートクラウドと、事業者が不特定多数を対象に提供するパブリッククラウド(一般ユーザーなどが利用するクラウド)の大きく2つに分けられるが、cybozu.comはユーザー企業ごと割り当てるサイボウズのサブドメイン内で運用するため、その両者の中間的な利用ができる。

 つまり、誰と共有しているか分からずセキュリティが心配なパブリッククラウドと、サーバ購入など従来とほぼ変わらない導入コストが発生してしまうプライベートクラウド、両者の不安要素を払拭した運用を実現するのがcybozu.comというわけだ。

 管理者はもちろん、ユーザーもセキュリティ面を気にせずにどこからでも業務ツールにアクセスできる。各ツールのユーザビリティについても、サイボウズは社内外から被験者を招き意見を聞く専用チームを設定。実施結果をできるだけ早急に反映していく。

shk_cybozu04.jpg

 サイボウズ OfficeやGaroonのほか、kintoneで開発可能なアプリをフルに使うことで、一般企業が行う業務の7〜8割はカバーする機能を搭載している。cybozu.comでこうした機能を利用すれば、業務の8割をクラウド上で実行することも可能――というわけだ。国内のデータセンターで管理し、稼働率は2012年3月7日現在で99.9%を誇るサイボウズのクラウド事業は、今後、国内および海外に向けてさらなる市場シェア拡大を目指す。

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