記憶力は、人間の脳では海馬を通り、そこで整理されて側頭葉に収められます。脳を形成する神経回路は生まれたときには1000億個ありますが、その司令塔である海馬がうまく働くかどうかが頭の回転に大いに影響します。
私たちの脳はさまざまな記憶の手段を持っています。単純な丸暗記、体が覚える記憶(手続き型記憶)、体験とともに覚える記憶(エピソード記憶)などです。特に成人してからは、エピソード記憶が重要で、いかに刺激的な体験をするかということが、脳や記憶力に重要なのです。
若い人といることで、自分の知らない世界を体験すると、その刺激によって海馬は活性化し、記憶にとどめます。同じ世代、同じ話題、同じ場所で毎日過ごすことは楽かもしれませんが、脳には刺激が足りません。結果として、認知症やアルツハイマー(いずれも神経細胞の死滅が原因です)になるリスクも高まります。
脳は使えば使うほど活性化しますが、それでなければ無駄なエネルギーを消費しないように自ら消滅していくのです。
芸能界には加藤茶さんをはじめ、2回りくらい違う年の差カップルが大勢います。女性から見れば「お父さん」的な世代ですが、男性からすれば、若い世代と常に一緒にいることにより、本人自身の若さがキープされるという遺伝子欲求なのではないかとも思えます。
本連載の内容は、2011年12月に発売された『人生の大問題を図解する!』をもとに作成しています。
「図解思考」シリーズでおなじみの著者・永田豊志が、これから始まる“とんでもない未来”に、私たち日本人が生き残るための「5つの戦略」を、豊富な図解で解説します!!
本書は、これから生き延びていくために重要な5つのテーマ、すなわち「お金」「英語(語学力)」「仕事」「家族」「思考力」のそれぞれについて、ショートストーリー、関連データ、アクションプランの3部立てで図解し、一緒に考えてもらう構成になっています。
「何となく危ないのは分かるけど、本当のところはよく分からない」という問題も、できるだけ分かりやすく描いてみました。 (冒頭の挨拶文より)
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』『ノート・手帳・メモが変わる絵文字の技術』(中経出版刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
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