プレゼンのアイデアを整理するための「まとめノート」。今回はそんな、まとめノートを有効活用するためのちょっとしたルールを紹介したいと思います。
ノートにぎっしりと書き込んでいる人をよく見かけるのですが、あまり感心しません。そうした人は「ノート代がもったいない」という気持ちがあるのかもしれません。
しかし、アイデアをまとめたり、勉強するときに作成するまとめノートの成功の鍵は、後からいろんな情報を付加して、カスタマイズできることにあります。
ノートをまとめるときは、1項目ごとにたっぷりと余白を取りましょう。そして、セクションが切り替わる場合には潔く改ページします。くれぐれもページに余白が余ったからいって、けい線を引いて次のセクションを続ける、といったことはやめましょう。
余白が十分あれば、後から復習する場合に重要なポイントを囲んだり、コメントを挟み込んだり、関連情報へのリンクを付け加えたりなどのカスタマイズが簡単にできます。
下記の図は、需給曲線について説明するためのセミナーで自分の考えをまとめたノートの一部です。私は割と余白を大きめに取るようにしています。
まとめノートは一度作れば終了ではなく、日々進化させていくものなのです。そのためにも、紙面に対してゆとりのある情報量にしましょう。
講義やセミナー、参考書の情報をまとめるときには、自分なりに情報量を絞り込むことをお忘れなく。最も重要だと思えるものをピックアップし、編集して、まとめノートに掲載するプロセスこそが、その内容を深く理解してあなたの血となり肉となる勉強法なのです。
くれぐれも「ノート代がもったいない」とは考えず、思い切り使いましょう!
パワポの前に「図」で考える――。ベストセラー『頭がよくなる「図解思考」の技術』の第2弾となる本書は、プレゼンテーションの根幹とも言える「メッセージをどう作り、どのように伝えるのか」を図で整理する方法を解説しています。
「見栄えのいいスライドを作ること」や「説得力のある話し方をすること」も当然大事ですが、プレゼンの目的(メッセージ)そのものが洗練されていなくては、聞き手の心には届かないからです。営業プレゼンテーションや講演に限らず、ちょっとした説明や商談、または報告などにも応用可能で、あらゆるビジネスシーンで活躍するはずです。
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)がある。
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