新しいiPadと一緒に使える“新しいairpen” Android版と何が変わった?スマート文具(2/3 ページ)

» 2012年05月14日 11時00分 公開
[森田秀一,Business Media 誠]
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ヘビーユーザー注目! iOS版アプリは閲覧性と整理機能が大幅アップ

 オンラインモードとモバイルモードによる筆記機能は、Android版アプリ「airpenNOTE for Android」でもほぼ同様。実際の使用感もほぼ変わらないと言っていい。

 では、iOS版とAndroid版のアプリにはどんな違いがあるのだろうか? ここでは、iPhone 4とIS05(シャープ製au端末)にそれぞれのアプリをインストールし、比較してみた。なお、IS05にはairpenNOTE for Androidのバージョン1.3.3をインストールしている。

 結論から言うと、iOS版アプリがより後発な分だけ機能が豊富で、特にデータの閲覧性や整理機能が向上した。つまり、アプリに筆跡データを転送したあとの利用感や操作感を大幅に改善したのだ。

 一番分かりやすいのが、アプリ起動直後の画面。Android版は過去に保存したデータ1件分を縮小表示するのに対し、iOS版はデータの一部をクローズアップしたサムネイルを複数枚表示するようになった。1つのデータをしっかり見るという意味ではAndroid版も便利だが、データの保存件数が多くなってくるとページをフリックする回数が増えてしまう。airpenのヘビーユーザーほど、変化を実感できる部分だろう。

iOS版のトップ画面。画面デザインもAndroid版から大きく変更
こちらはAndroid版TOP画面

 取り込んだデータを後から整理したり、検索したりする機能も増えた。地味ながら効果的なのが、各メモにタイトルを付ける機能が分かりやすくなった点。最初は「無題」となっているが、その部分をタップすれば、後から好きなように変更可能だ。このタイトルは、iOS版airpenNOTEのトップ画面(サムネイル一覧画面)にも表示する。メモの色分け機能も備え、こちらはあらかじめ用意している5色のうち1色を選べる。

メモにタイトルを付ける機能が分かりやすくなった
メモに付けられるカラーは、絞り込み条件として利用可能

フリーワードによるタイトル検索に対応。ソートもできる

 ポイントは、こうして設定したタイトルとメモカラーは検索に使えること。アプリTOP画面にある検索フォームからは、タイトルを対象にしたフリーワード検索が可能だ。

 また、同じくTOP画面にはメモカラー指定用のプルダウンメニューがあり、ここで指定したカラーのみを一覧表示できるようになっている。データのソートも、タイトル順、日付順でそれぞれ行える。


タグ付きデータをEvernoteに

 airpenNOTEは、iOS版・Android版いずれもEvernoteへデータアップロードする機能を備えているが、iOS版の限定機能としては「タグ」が利用できること。airpenNOTE上で付与したタグをEvernoteにもそのまま継承するのだ。

 タグは7種類で、いずれも自由に名称を変更できる。初期設定では「アイデア」「打ち合わせ」「備忘メモ」「ToDo」「ダイアリー」「趣味」「緊急」となっている。各メモに対し、複数のタブを同時に付与できる。

airpenNOTEでタグを設定しておくと……
Evernoteにアップロード時に反映

 なおスマートフォンに保存したデータをエクスポートする機能は、iOS版とAndroid版でそれぞれ一長一短だ。iOS版はエクスポート先をEvernote、Twitter、メール、アルバム(カメラロール)の4種類から選択できる。

 対してAndroid版は、ファイル添付機能をサポートしたアプリ全般に対して、エクスポートができる。例えばFacebookやGoogleドライブのアプリに対しても直接ファイルを受け渡せる。加えて、エクスポートの形式をPNG、JPEG、APN(airpen独自のファイル保存形式)の3種類から選択可能だ。

 ファイルエクスポートの可否は、OSの設計思想によるところも大きいため、単純な比較はできない。ただし、iOS版でもPNG形式の画像ファイルとしてカメラロールへ保存できるので、実用上困るというケースはかなり少ないのではないだろうか。

iPhone版airpenNOTEのエクスポート実行画面
こちらはAndroid版。データの共有手段が幅広い

 繰り返しになるがiOS版アプリの魅力は、やはりそのデータ整理機能にあると言えるだろう。デジタルメモを大量に作成し、電車での移動中やカフェでの休憩中にじっくり閲覧し、整理するといった使い方もできそうだ。なお、airpen未接続の状態でも、指タッチによる追加書き込みができるので、重要な部分に赤線も追記できる。

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