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» 2012年07月04日 20時35分 UPDATE

仕事耕具:PCレスでスマホに転送、ブラザーが国内初のドキュメントスキャナ

ブラザーは、ドキュメントスキャナ新製品を発表した。無線LAN対応モデル「ADS-2500W」など4機種を7月から順次発売する。ブラザーが単機能型スキャナを国内販売するのは初めて。

[森田秀一,Business Media 誠]

 ブラザー工業とブラザー販売は4日、ドキュメントスキャナ新製品を発表した。無線LAN対応モデル「ADS-2500W」など4機種を7月から順次発売する。ブラザーが単機能型スキャナを国内販売するのは初めて。なお、オフィス向けモノクロレーザープリンターの新製品も同時に発表した。

st_br01.jpg 4日に発表したドキュメントスキャナ4機種。モノクロレーザープリンター5機種も同時発表した

ハイエンドモデル「ADS-2500W」は、PCレスでクラウドへアップロード可能

 今回発表されたドキュメントスキャナ4機種のうち、ADFを搭載するのは「ADS-2000」「ADS-2500W」の2機種。7月下旬発売予定のADS-2000は、読取速度がカラー/モノクロとも1分あたり24枚(300dpi設定時)で、両面同時読取に対応する。10月初旬発売の「ADS-2500W」は、ADS-2000の基本スペックを継承しつつ、さらに無線/有線LAN機能を備えているのが特徴だ。

 ADS-2500Wだけの特徴となるのが、PCレスでのデータ共有機能。インターネットおよびLANとネットワーク接続しておくことで、スキャンした原稿データを直接Dropbox、Evernote、Facebook、Flickrなどにアップロードできる。また、スマートフォン用アプリ「Brother iPrint&Scan」を利用すれば、データをiOS端末およびAndroid端末へワイヤレス伝送することが可能だ。


st_br02.jpgst_br03.jpg 有線/無線LAN対応の「ADS-2500W」。ADFや原稿トレイを折りたためる

st_br04.jpgst_br05.jpg 液晶ディスプレイ部はタッチパネル。右の「ADS-2000」はネットワーク非対応だが、最大50枚までセット可能なADF、読取速度など、多くの部分で「ADS-2500W」と共通の仕様を備える

 また、Android限定でサポートアプリ「Brother Image Viewer」を提供。USBケーブル接続による有線でのデータ伝送が行える。この機能に関しては、ADS-2000、ADS-2500Wいずれでも利用できる。

 このほか両機種共通の特徴として、A4原稿を1度に50枚までADFへセット可能。紙送り時の重送を検知する機能も備えている。販売価格はいずれもオープンだが、実売予想価格はADS-2000が4万5000円前後、ADS-2500Wが7万円前後。

モバイルモデルの上位機は両面読み取り可能、下位機はクラス最軽量

 ADF非搭載(シードフィード型)のモバイルモデルについても、2機種をラインアップする。「MDS-700D」は読み取りセンサーを2機内蔵することにより、原稿の両面同時読取が可能で、300dpi設定時の読取速度は、カラー原稿が1枚あたり19秒、モノクロ原稿で同6.5秒。本体重量は603グラム。USBバスパワーで駆動する。

 「MDS-600」は片面読込仕様で、読取速度はカラー原稿が1枚あたり22秒、モノクロ原稿で同12秒。重量は315グラムで、ブラザーによればA4シードフィードスキャン型のスキャナとしては「クラス最軽量」という。実売予想価格はMDS-700Dが2万3000円前後、MDS-600が1万8000円前後。発売時期はいずれも7月下旬の予定。


st_br06.jpgst_br07.jpg 左の「MDS-700D」は、原稿を1枚ずつセットするシートフィード型ながら両面読取対応。右の「MDS-600」は片面読取式。重量315グラムと、MDS-700D(603グラム)よりさらに軽量

複合機で培ったスキャナ技術を、ドキュメントスキャナにも

st_br11.jpg ブラザー販売の片山俊介社長
st_br12.jpg 同じく三島勉取締役

 ブラザー販売の片山俊介社長は「お客様のさらなる業務効率化やコスト削減に貢献するためには、ブラザー製品を外部のクラウドやスマートフォンやタブレットと直接連係させるといった、PCを介さないサービスの提供も必要となってくるだろう。また、これらのサービスをより効率的に連係させるポータルサイト『Brother Online』(米国で6月に開始)の事業にも取り組んでいく」と挨拶。既存製品を強化しつつも、新たな事業領域にもチャレンジしていく姿勢を見せた。

 ブラザーはこれまでもビジネス向けの「ジャスティオ」、家庭向けには「マイミーオ」ブランドでプリンター・スキャナ複合機を販売。スキャナの開発において長年の実績・ノウハウを蓄積してきた。ブラザー販売の三島勉取締役は「スキャナは、ブラザーにとっての強みであると自負している。そこで、スキャナ単体での事業参入をかねてより検討してきた」という。なお国外では「Image Center」の名称ですでに単機能スキャナを販売しているが、日本国内での販売は今回が初めてだ。

st_br13.jpg 今回発表したドキュメントスキャナ4機種およびプリンター5機種は、オフィス向けブランド「ジャスティオ」にて発売する
st_br14.jpg ADS-2500WではPCレスでのクラウドアップロード機能を実現。スマートフォンへのデータ転送も可能で「このクラスのスキャナでiOS転送ができるのは強み」(三島氏)
st_br15.jpg 読取補正技術もしっかりと搭載

 ブラザーでは、ドキュメントスキャナの年間販売目標を4機種合計で5万台と設定。既存のプリンター・複合機の販売チャネルを積極的に活用するとしている。

A4モノクロプリンター5機種も新登場

 スキャナの新発表にあわせて、同じく「ジャスティオ」ブランドで展開するモノクロレーザープリンターおよび複合機についても新製品を発表。「プリントボリューム(印刷量)の多いお客様が望む機能を徹底的に強化した」(三島氏)。印刷速度を向上したほか、スリープモード解除から印刷実行までの時間を短縮化。また、全機種が自動両面印刷機能をサポートする。

 販売価格はいずれの機種ともオープン。実勢価格は、複合機の「MFC-8950DW」が11万5000円、「MFC-8520DN」が5万5000円。レーザープリンタの実売予想価格は「HL-6180DW」が7万5000円、「HL-5450DN」が3万3000円、「HL-5440D」が2万8000円。発売予定は全機種共通で9月中旬。


st_br21.jpgst_br22.jpg 左は複合機の上位機「MFC-8950DW」。毎分40枚の印刷で、液晶ディスプレイはタッチパネル方式。右はレーザープリンタ「HL-5450DN」。印刷速度は毎分38枚。有線LAN接続もサポートする

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