コラム
» 2012年08月02日 11時30分 UPDATE

未来の人事を見てみよう:自信がない人ほど成功する? “平均以下効果”を考える (1/2)

評価には、自己評価(認識)と他者評価(認識)があります。その2つは必ずしも一致しないもの。違いを比較し、そのギャップに着目していくと今後の参考になるでしょう。

[調祐介,Business Media 誠]
誠ブログ

 こんにちは、クレイア・コンサルティングの調です。本日は心理学系の話題を取り上げます。参考にしたのは以下2つの記事です。

 最初の記事で話題になっているのは、Worse-Than-Average Effect(もしくはBelow-Average Effect)。ここでは「平均以下効果」と訳しました。ざっと検索した限りでは、日本語での適切な解説は見当たりません。英語版Wikipediaには短い解説があります

 記事中の定義では、

when you're good at something, you tend to assume that other people are good at it as well. So, when you're faced with a difficult task that you are good at, you underestimate your own ability.

訳:人間は自分が得意な何かを、他の人もそれが得意だと思い込む傾向がある。従って、もし自分が得意な物事において難しいタスクにぶち当たってしまった時に、自分の能力を過小評価してしまう(なぜなら他の人は得意に違いないから)

 のようにちょっと屈折した、自分にそれほど自信を置いてないが故の傾向と説明しています。この説を唱えている学者のクルーガー氏は、一般的にはダニングクルーガー効果で知られています。「知識の少ない人間が、もっと知識の多い人々より自分の方が物事をよく知っていると思い込む」現象のことです(参照リンク:ブログ「猫の欠伸研究室 Research Labo of Cat's Yawning」より)。

簡単なことほど人は知ったかぶりをする

 記事では傲慢(ごうまん)な人(上記リンク先ではそれほど学習能力が高くないと出ているのに、自信だけは非常に高いアメリカ人)を取り上げていますが、平均以下効果のような逆パターンも存在するということです。

 この平均以下効果がどのような時に顕著に見られるかというと、

People underestimate their ability at stereotypically difficult tasks like playing chess, telling jokes, juggling or computer programming.

訳:人々は、チェスやギャグ、ジャグリングやプログラミングといった、ステレオタイプ的に難しいとされる能力について過小評価する傾向がある。

 つまり、自分がある程度学習してできるようになった能力は「自分でもできたんだから誰でも追い付けるはず。よって、自分はそれほど大したことないはずだ」という思い込みですね。

 習熟するまでにはそれなりの時間を投資する。にもかかわらず、それほど複雑ではない簡単な内容については、自分が多くのことを知っていると過信する先のダニングクルーガー効果が当てはまる確率が高いようです。

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