“インディーズ手帳”だった「ジブン手帳」をコクヨが発売するようになったわけ手帳2013(1/2 ページ)

広告代理店のクリエイター佐久間英彰氏が手掛けた「ジブン手帳」。2013年版はコクヨS&Tが発売する。前年度からの変更点など、その特徴を見ていこう。

» 2012年08月10日 13時55分 公開
[舘神龍彦,Business Media 誠]

 コクヨS&Tが、2013年版の「ジブン手帳」を発表した。ジブン手帳は、大手広告代理店に勤めるクリエイター、佐久間英彰氏による完全オリジナルな手帳だ。標準価格は3990円。9月中旬の発売を前に現物を手にしたので、その内容をレビューしてみたい。

基本構成はそのままにコクヨから登場

ジブン手帳表紙

 ジブン手帳が初めて登場したのが2010年末。基本的な構成は2013年版と同様なので内容は当時の記事「準文具王が作った『ジブン手帳2011』 人に歴史あり、手帳に“遺影”あり?」を参照してほしい。

 ジブン手帳の特徴を、手帳のとじ方と冊子構成の観点で説明すると次のようになる。

  • カバーに複数冊の冊子を入れたモジュール型手帳
  • 自分や家族の人生を記録する「LIFE」、24時間刻みで予定を書き込める「DIARY」フリーのメモ帳「IDEA」の3分冊で構成、透明カバーにゴムバンド付き定規を付属

 2013年版は、昨年版と同様に初めて使う人向けのファーストキット以外に、利用2年目の人向けた「DIARY」「LIFE」「IDEA(3冊パック)」も用意している。それぞれのバリエーションと価格は以下表の通り。

品名 価格 寸法(縦×横ミリ) 中身(枚数)
ジブン手帳2013ファーストキット(ホワイト) 3990円 217×133 2013DIARY、LIFE、IDEA、バンド定規、カバー
ジブン手帳2013ファーストキット(グレー) 3990円
ジブン手帳2013ファーストキット(ブルー) 3990円
ジブン手帳2013「DIARY」 2940円 217×133 104枚
ジブン手帳2013「LIFE」 420円 210×125 40枚
ジブン手帳2013「IDEA」3冊パック 598円
冊子構成。DIARY、LIFE、IDEAの3冊が透明カバーに入っている

ライフログ要素が増した

 では、2013年版の変更点を見ていこう。

 まず、IDEAの紙が裏抜けしにくい「トモエリバー」から、ボールペンでの筆記に最適でキャンパスノート(ハイグレード)にも採用している「MIO PAPER」になった。MIO PAPERはコクヨが開発した上質紙で、筆記具を選ばない滑らかな筆記特性が特徴だ。

 変更の理由は、「家系図や家族旅行の思い出など、自分と家族の人生を書き込むLINEは1年で終えるものではない。一生の記録を書くものなので、薄くて軽いだけではなく、ある程度の強度を持たせる必要があると考えた。そこで、コクヨの独自紙であるMIO PAPERを採用。トモエリバーよりは少し紙厚があり、強度のある紙になっている」(コクヨ広報)

 次に、カラーバリエーションが増えた。ビジネスシーンにフィットするとして、ホワイト、グレー、ブルーの3色をラインアップしている。

 そのほかの変更点は以下の通り。

  • 週間スケジュール(バーチカル)と月間スケジュール(ブロック)を分けてページをレイアウトした。スケジュール管理がしやすいという意見が多かったためだという
見開き1週間、24時間の時間軸を持つバーティカル式ページのDIARY。日の出日の入り時間や食べたもの記録欄、不均等の時間軸などジブン手帳の特徴は健在
  • もらい物、贈り物リストの欄を新たに設定した。もらい物は忘れやすいという意見が多かった。そのときはお返ししようと思っていても書いておかないと忘れてしまうので、こうした欄を用意したという
  • 配偶者の親族も詳しく書けるように、LIFEの家系図ページを増やした。これまでは配偶者の親族を記載する欄が小さかったが、関わり度合いとしては本人の親族と同様。書く内容も同じぐらいあるとの指摘があったという
LIFEの家系図記入欄。祖父から孫、家紋まで記録できる。ジブン手帳を特徴付けるコンテンツの1つだ
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ