エプソンは9月20日に、ビジネス向けA4カラーインクジェットプリンタ/複合機の新製品6機種を発売する。SOHOや個人事業主向けのエントリーモデルとなっている。
エプソンは8月21日、ビジネス向けA4カラーインクジェットプリンタ/複合機の新製品6機種を発表した。価格はオープンだが、実勢価格は9980〜3万9980円になる見込み。9月20日に発売する。
ラインアップは、自動両面印刷に標準対応かつ6万ページまでの印刷を保障する「PX-675F」「PX-605F」「PX-205」と、コンパクトな筐体ながら無線LAN対応の「PX-535F」「PX-505F」「PX-105」の計6機種。
いずれも水に溶けにくい顔料インクを全色で採用。エッジ部分を強調して文字をくっきり印刷できるという。一部機種はスマートフォンなどからインターネット経由で外出先から印刷指令を出せるエプソンのクラウドサービス「Epson Connect」に対応している。
PX-675FとPX-605Fは、プリンタ/コピー/スキャナ/ファックスの機能を1台に搭載したA4カラーインクジェット複合機。以前は手で持ち上げて開いていた操作パネルは固定式とし、PX-675Fは用紙カセットを2段、PX-605Fは1段搭載している。PX-205は基本性能は2機種と同等で、ファックス機能がないインクジェットプリンタとなる。3機種ともEpson Connectに対応。
ファーストプリントは、カラー15秒、モノクロ10秒。印刷速度は最高値でカラー、モノクロともに毎分38枚(初期設定ではカラーが毎分9.5枚、モノクロが15枚)。ランニングコストはカラー約9.1円、モノクロ約2.6円。
PX-535FとPX-505Fは、カラー複合機ながら限られたスペースでも設置できるエントリーモデル。PX-535はEpson Connectの全機能に、PX-505Fは一部機能のみ対応している(スマートフォン専用アプリ経由の操作)。PX-105は2機種からファックス機能とを除いたタイプで、Epson Connectは非対応。
ファーストプリントは、カラー22秒、モノクロ12秒。印刷速度は最高値でカラーが毎分18枚、モノクロが毎分34枚(初期設定ではカラーが毎分4.7枚、モノクロが9枚)。ランニングコストはカラー約13.1円、モノクロ約4.3円。
エプソンでは、ビジネス向けインクジェットプリンタにユーザーが求める機能として(1)印刷コストが安いこと(2)ファーストプリントが速いこと(3)さまざまな業務用途に対応できること(4)節電性能があること、を挙げた。新製品はそれらの点を考慮して開発したほか、付加価値としてPCやタブレット、スマートフォンから場所を問わずに印刷指令を出せるEpson Connectによってさらに使い勝手のいい、手の出しやすいインクジェットプリンタだとしている。
今後のビジョンとしては、月間5000枚ほどの印刷要求がある規模まで拡大する予定だが、当面は月間1000枚規模のユーザーに向けてローエンドからミドルレンジの市場を狙っていく方針だ。
各機種の価格や仕様は以下の通り。
機種名 | 本体サイズ(横幅×奥行き×高さ) | 重さ | 価格 |
---|---|---|---|
PX-675F | 449×563×308ミリ | 約11キロ | 3万9980円 |
PX-605F | 449×560×243ミリ | 約9.1キロ | 2万9980円 |
PX-205 | 449×553×188ミリ | 約5.4キロ | 1万6980円 |
PX-535F | 392×540×291ミリ | 約6.0キロ | 2万4980円 |
PX-505F | 392×540×291ミリ | 約5.1キロ | 1万9980円 |
PX-105 | 392×530×296ミリ | 約3.3キロ | 9980円 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.