ほぼ日手帳は“寿司”――英語版「Hobonichi Planner」に掛ける糸井重里氏の意気込みとは手帳2013(1/2 ページ)

先日発表になった「ほぼ日手帳」の2013年版。今回はほぼ日手帳を作った糸井重里氏本人に話を聞いた。糸井氏いわく「ほぼ日手帳は寿司」というがその真意は……。

» 2012年08月21日 19時40分 公開
[三河賢文,Business Media 誠]
糸井重里氏

 東京糸井重里事務所は8月20日、報道関係者向けに2013年版の「ほぼ日手帳」お披露目会を開催。糸井重里氏本人に新しいほぼ日手帳について直接聞くことができた。

ほぼ日手帳は“寿司”――糸井氏「日本にはもっと美味いものがある」

 まず糸井氏に「2013年版の中で、一番お気に入りは」と聞くと、糸井氏が手に取ったのは、今回初となる英語版の「Hobonichi Planner」だった。

「世界を見れば、日本語圏外の人が当然多いわけです。そういった人々と繋がれないことは、とても残念に思っていました。ほぼ日でも海外とのやり取りは増え、わざわざ私に会いに来てくれることまであるんです」

 初めての英語版だが、構想そのものは以前から持っていたという。

 「言語の壁は、やはり乗り越えなければいけない。しかし、そう簡単な話ではないんです。首をかしげながら少しずつ進めていたところに、セレクトショップ「ARTS&SCIENCE」のオーナー、ソニア・パークさんとの出会いがありました。彼女は日本にいながら、米国や韓国の文化にも触れています。社内にも帰国子女や海外にいた経験がある者はいるんですが、今回は少し“乱暴なこと”が必要だと考えました」

英語版の表紙は黒。「手帳」と書かれている

 そんな英語版ほぼ日手帳について、糸井氏は「僕らにとっての寿司だ」と話す。

 「今海外に行くと、なぜか寿司屋がにぎわっていますよね。生魚を食べるなんてあり得なかったハズの国が、ですよ。それなら、日本にはもっと美味いものがあると教えてやろうじゃないかって思っています。だから今回の英語版は、僕らにとって“寿司”なんです」

 とはいえ初めての英語版は、これからが勝負だ。果たして国内外の手帳利用者がどれほど受け入れてくれるのか――。ただし、結果が悪かったとしても簡単には落ち込まない。売れない理由が見えたときに気づきが生まれ、一歩ずつ多くの人々に受け入れられる手帳へと進化していくと信じているからだという。

 「喜びの声はすぐに届くし、耳に優しいものです。でも実は、買わない人たちの意見にこそ大事な要素が詰まっているんですよね」

 英語版ほぼ日手帳がどう受け入れられ、どのように進化していくのか。今後の展開に注目だ。


中身は当たり前だが英語。カバーはいずれも革製

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