そもそもなぜ女性に使ってもらえないのか。集まった男性陣・女性陣ともに理由として挙げたのが「可愛くない」こと。確かにショットノートは可愛いタイプのデザインではない。今でこそパステルカラーのバリエーションも増えたが、当初は黒か白のみのカラーバリエーションでカチッとしたデザイン。「もともとビジネスパーソン向けなので、男性が好むデザインなのでは」(参加者)
キングジムでもショットノートのデザインについては認識しており、「試しにショッキングピンクのショットノートを作ったことがあった」という。ただし、社内で不評で発売には至らなかったが……。
販売戦略にも意見が出た。奈良から駆け付けた男性参加者は「スマホユーザーが増えるのはこれから。ノートに書くことは好きなはずだけど、それをスマホに取りこむメリットや楽しさが分からないのでは? そうした楽しさやメリットをアピールしたガイドブックを出したらいい」という考え。確かに昨今、売れ筋の手帳やノートを見てみると、ほぼ日手帳にせよ、モレスキンにせよ、ガイドブックが存在する。ショットノートにガイドブックがあれば分かりやすいかもしれない。
「女性誌にとりあげてもらっては」という女性参加者もいた。「文房具屋さんで手に取っても分かりづらい。実際に書いてスマホに取りこめるお試し用ショットノートを店舗においてほしい。もしくは女性誌の付録にしてみては」
参加者のうち最年少の女子高校生は価格(241円〜)に不満。「メモ帳は100均で買えますから」。社会人でもメモはコピーの裏紙で済ます人は多い。できればもっと安価にしてほしいというわけだ。このほか「アプリを立ち上げるのが面倒」「Evernote連係ってなに?」などの意見も出た。
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