前述の矢印と異なり、順番というものがなく2つの関係が対等なものの場合は、矢印のないコネクタが適しています。
例えば夫婦や恋人、企業提携、同盟、仲間などを表す場合など。縁のあることを「赤い糸で結ばれている」と言いますが、あのイメージを思い浮かべるとよいでしょう。
一方、コネクタの両端を矢印にすると、その様子は反発しているように見えるため、図解式ではライバル、競合、敵対というような意味で使います。ちょうど磁石の同極同士を近づけると反発力が生まれますが、あのイメージです。
矢印やコネクタは、図解式を使って勉強を行なうための基本ルールとも言うべきものです。キーワードの関係を線の方向や種類で表現することで、文章で読むよりもはるかに直感的に理解でき、パターン化しやすくなります。脳の記憶や合理的な判断を短時間で行うために「パターン化」はなくてはならないスキルです。
次回は、図解式勉強法の基本テクニックその2、分岐と統合です!
連載の内容は、2012年9月28日に発売の『すべての勉強は、「図」でうまくいく』(永田豊志・著、三笠書房・刊)から一部抜粋しています。
「図解思考」シリーズ、最強フレームワーカーへの道でおなじみの著者・永田豊志が、誠 Biz.ID読者の悩みである「勉強法」にまったく新しいアプローチで切り込みました。
勉強が苦手な人、覚えたり、まとめたりするのが苦手な人でも「図解式勉強法」を身に付けることで、理解力と記憶力が驚くほど向上! これまでの辛い、退屈な勉強法とはおさらば。新しい学習方法は、あなたに新しい人生の扉を開いてくれることでしょう。
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知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
ビジネスマンの「知的生産性の向上」をテーマに精力的に執筆・講演活動も行っている。近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』『ノート・手帳・メモが変わる絵文字の技術』(中経出版刊)、『すべての勉強は、「図」でうまくいく』(三笠書房刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
Webサイト: www.showcase-tv.com
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