統合の反対が「分解」「分岐」です。1つのキーワードから複数のキーワードに矢印やコネクターが枝分かれしている状態です。意味的には、1つのものが何かの力によって分解されたり、1つの要素から複数の要素へ分岐するような場合に使います。
分岐(枝分かれ)は、情報を階層的に分類していく時に便利。この方法は論理的思考や組織図などを作成する場合などでもよく利用します。これらの図は、樹木の枝分かれに似ていることから「ツリー図」と呼ぶこともあります。ツリー図は、1つのキーワードからどんどん別のキーワードに分岐し、それを繰り返すことによって非常に細かいレベルまで1つの図で分類することが可能です。
例えば、下の図は「お茶」の種類を分類した例です。「お茶」という大きなカテゴリーを「不発酵」「発酵」という中くらいのカテゴリーに分け、さらに小さなカテゴリーに分類します。最終的には、私たちの見慣れた名称が並んでいますが、段階的に枝分かれさせて、並べることで、どこに何が属するのか一目瞭然です。
一般的な情報分類には、このようなツリー図が便利です。左から右、あるいは上から下への順番で枝分かれさせます。時間経過や順番などが特になければ、グループとして表現することもできます。
次回は、図解勉強法の基本テクニック「グループでまとめる」です。
連載の内容は、2012年9月28日に発売の『すべての勉強は、「図」でうまくいく』(永田豊志・著、三笠書房・刊)から一部抜粋しています。
「図解思考」シリーズ、最強フレームワーカーへの道でおなじみの著者・永田豊志が、誠 Biz.ID読者の悩みである「勉強法」にまったく新しいアプローチで切り込みました。
勉強が苦手な人、覚えたり、まとめたりするのが苦手な人でも「図解式勉強法」を身に付けることで、理解力と記憶力が驚くほど向上! これまでの辛い、退屈な勉強法とはおさらば。新しい学習方法は、あなたに新しい人生の扉を開いてくれることでしょう。
これまでの学習方法がうまくいかない理由と知識を構造化する図解のメリット
理解力、記憶力が劇的に深まるキーワードをつなげて、まとめる方法
6つの情報整理箱で学習効果が見違えるほどに
自分専用必勝教科書ができる
プラスの循環が始まる法則
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
ビジネスマンの「知的生産性の向上」をテーマに精力的に執筆・講演活動も行っている。近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』『ノート・手帳・メモが変わる絵文字の技術』(中経出版刊)、『すべての勉強は、「図」でうまくいく』(三笠書房刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
Webサイト: www.showcase-tv.com
Twitterアカウント:@nagatameister
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.