人生最大の失敗をするなら20代20代にしておきたい17のこと(3/4 ページ)

» 2012年11月27日 11時00分 公開
[本田健Business Media 誠]

ピリピリする自分も受け入れる

 20代というのは、悩むこと、苦しむことがたくさんある時期です。

 自分を受け入れられず否定したくなる時期でもあるし、自分や未来に対して、疑いや不安をいちばん持ってしまう時期でもあるのでしょう。

 これが、30代、40代、50代になってくると感覚が鈍るので、同じような状況があったとしても「まあ、いいか」と思うようになります。

 例えば、自分の体型を見ても、「まあ、いいか」。

 自分のつき合っている人を見ても、「まあ、いいか」。

 自分が成長しない、成功しないことに関しても、「まあ、いいか」。

 ある種の悟りの境地のような「あきらめの世界」にいってしまうのです。それは、毎日を生きていくために必要な自分を守る知恵だともいえます。

 でも、20代は感性が鋭いから「いまの自分」を許せません。過去も許容できない。両親も、社会も許容できない。全部が敵のように感じるのです。

 そういった意味では、すべてのものを受け入れられないのが20代です。そんな自分にいちばんイライラして、ピリピリする。そして、必要以上に反応してしまう自分がまた許せないという悪循環に陥ってしまうのです。

 でも、この時代にボロボロになりながらも前に進もうとする人は、そのぶん将来伸びていきます。だから、感度が高い自分をほめてあげてください。

 できれば、いまよりももう少し自分に優しく接する余裕を持てるといいかもしれません。「ダメな自分でもいいや」と、自分にちょっと甘くしてあげられるぐらいでないと、幸せ感を味わえなくなってしまうからです。

 同時に心の持ち方を少しだけ変えて、20代でしか体験しにくい状態をぜひ楽しんでもらいたいと思います。例えば、「お金がない状態」を楽しめるのも20代の特権です。「お金がない状態」と「貧乏」とは違います。20代は、貧乏にならずにお金がない状態を楽しめるのです。

 私も20代のはじめ、お金がない時代がありました。そのときに、いまのこのお金がない状態を、一生の宝にしようと決めました。当時、私が住んでいた築40年のアパートにはお風呂がついていなかったので銭湯に行くわけですが、飲み会で遅くなったら銭湯は閉まってしまいます。もう一生こんな不自由な生活はできないのだからと、その期間を毎日、いとおしむように暮らしました。いまではとてもいい思い出です。

 いま何も持っていなくても、その状態を楽しんでみてください。

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