自己啓発書のメリット
自己啓発書のメリットは「元気になれる」ことです。
同じ悩みを抱えてきた人の本は、読むだけで癒されますし、前向きな方の言葉に触れると元気が出てきます。頑張ってきた人のプロセスや考え方に触れると「自分も○○さんのようになりたいなあ」と、小さなあこがれや目標みたいなものが生まれます。
成功に関する本を読むと、「ひょっとしたら、自分も成功できるかもしれない」という淡い期待や希望が元気に変わるときもありますし、今まで知らなかったことが分かる「自己成長感」も元気になれる1つの要因です。
自己啓発書のデメリット
自己啓発書のデメリットは「依存を生む」「疲れてしまう」です。
自己啓発書は読んだ後の気持ちよさは、ちょっとした麻薬性があります。落ち気味になるとまた読みたくなる。「他の本にはもっといい情報が書かれているんじゃないか」と、次の本を手に取りたくなる。また不思議な偶然を期待するようになる……それが気持ちのコントロールに役立っているのなら、悪いことではないのかもしれません。しかし、かつての私のように、自己啓発書ばかり追い求めている方がいるのも事実です。
また、自己啓発書に書かれている理想的な人物像と、現在の自分があまりにもかけ離れていると、「このままではまずいんじゃないか」「もっとがんばらなきゃ」と焦ったり、「ポジティブ! ポジティブ!」という情報に疲れたりしている方もいるでしょう。
何事もさじ加減、バランス加減が必要です。
自己啓発書の正しい触れ方
自己啓発書の触れ方について、私の恩師はこう言いました。
「自己啓発書を読んで、自分を高めようとするのは素晴らしいことです。でもね、自己啓発に日常の8割も意識が向いているような人がよくいます。生活の8割はしっかり仕事をして、日常的なことをしっかりやって、毎日をしっかり生きなければいけないよ。残り2割は、楽しみながら勉強してもいいけどね」
私は、この言葉がとても印象に残っています。
自己啓発書の内容は、どれも同じ
冒頭、「自己啓発書の“あること”に気がついてから、時々パラパラめくることはあっても、読む機会はほとんどありません」とお話しました。
たくさんの自己啓発書を読んで思ったこと……それは「自己啓発書に書かれている内容は、どれも同じ」ということでした。著者の言葉や体験が多少異なるだけで、どんな本にも似たような内容が書かれていたのです。
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