これだけはカスタマイズしたい、Adobe Readerのツールバー7選ビジネスの悩みを解決するPDFドリル

Adobe Readerの操作をさらに直感的にする、ツールバーに表示させておくと便利な7つの機能を紹介しよう。

» 2012年12月10日 09時00分 公開
[kizuki,Business Media 誠]
Adobe Readerには初期設定の状態でさまざまな機能がボタンとしてツールバーに並んでいる

ビジネスからプライベートまで、さまざまなPDFを閲覧するにあたり、Adobe Readerの利用機会は多い。Adobe Readerには初期設定の状態でさまざまな機能がボタンとしてツールバーに並んでいるが、これらを自分の利用スタイルに合わせてカスタマイズしておけば、さらに直感的な操作が可能になる。

 今回は、Adobe Readerのツールバーにおいて、表示させておくと便利な7つの機能を紹介する。Adobe Readerのツールバーではおよそ50種類のボタンを用意。「表示」−「表示切替」−「ツールバー項目」でオンオフを切り替えられる。Adobe Readerを新規にインストールしたら、まずはこれをカスタマイズすることで、使い勝手がより向上するはずだ。カスタマイズの過程で「自分にとってはこちらのほうが便利かも」というボタンが見つかればそれを追加したり、さらに利用頻度が低いボタンはオフにしたりするなど、自分なりのカスタマイズしてみよう。

 なお以下の説明は、執筆時点での最新バージョン「Adobe Reader XI」が前提。古いバージョンをお使いの人はバージョンアップするか、あるいは適宜読み替えてほしい。

PDFの向きを90度回転させる「右 90°回転」「左 90°回転」

「表示を回転」−「右 90°回転」「左 90°回転」で表示できる。両方まとめて表示するなら「すべての「表示を回転」ツールを表示」にチェック

 スキャンしたPDFでは、向きが左もしくは右に90度回転している場合がある。これらを正しい向きに回転させるのが「右 90°回転」または「左 90°回転」だ。両方並べてツールバーに配置しておけば、すばやく回転させられるようになる。なおこのツールはあくまで表示上で回転させるだけなので、回転させた状態で保存したければ、Adobe Acrobatなどの編集ソフトを利用しよう。


PDFのどこからでもすばやく最初のページに戻る「最初のページ」

「ページナビゲーション」−「最初のページ」で表示できる

 PDFを先のほうまで読み進めたあと、最初のページに戻るには、ページ数が多い場合は意外に手間がかかるものだ。マウスのホイールで戻ったり、スクロールバーを上までドラッグするのは面倒だし、ページ番号に「1」と入れてEnterキーを押すのもキーボード操作が含まれるのでマウス操作中は効率がよくない。「最初のページ」ボタンをツールバーに表示しておけば、ワンクリックするだけで最初のページに戻ることができる。


2ページを左右に並べて表示する「見開きページ表示」

「ページ表示」−「見開きページ表示」から

 取扱説明書のPDFなどでは、見開きで読むことを前提に作られていることが多い。また本をスキャンした「自炊」PDFでも、左右ページが対になったデザインはよく見かける。こうした場合に「見開きページ表示」ボタンがあれば、Adobe Reader上で見開き表示にワンクリックで切り替えられる。単ページと見開き表示をひんぱんに切り替える場合に便利だ。


文字や画像などを部分的に拡大表示できる「マーキーズーム」

「選択とズーム」−「マーキーズーム」で表示できる

 PDF上の文字や画像などを部分的に拡大表示したい場合は、マーキーズームを使用してそのエリアを対角線上にドラッグすれば、そのエリアが画面いっぱいに拡大される。Adobe Readerで対角線上にドラッグする操作はデフォルトでは範囲選択に割り当てられているので、このマーキーズームのボタンをツールバーに表示しておけば、必要な時にすぐに使えるようになる。次に紹介するスナップショットツールと合わせ、図版などをなるべく拡大した状態でコピーしたい場合にも役立つ。


図版の一部をコピーしてPowerPointなどに貼り付けられる「スナップショット」

「編集」−「スナップショット」で表示可能

 PDF内の図版などをPowerPointなどに貼り付ける時に便利なのがスナップショットツール。スナップショットボタンをツールバーに表示しておけば、機能をすばやくオンにして任意のエリアをクリップボードにコピーし、PowerPointなどのソフトに貼り付けることができる。


PDF内の語句を探せる検索ボックスを表示する「簡易検索」

「編集」−「簡易検索」で表示しよう

 Adobe Reader上で検索ボックスを表示するためには、ショートカットキーでCtrl+Fを押すのが一般的だが、マウスを使って表示させる場合はツールバー上に「簡易検索」のボタンを表示させておくとよい。さらに詳細な検索を行いたい場合は、この簡易検索ではなく「高度な検索」もおすすめだ。


連載「ビジネスの悩みを解決するPDFドリル」とは

 ビジネスの各シーンで利用するPDFファイル。このドリルを練習して、PDFを上手に活用できれば業務効率が向上し、コストの削減ができるはず! さらに、ビジネスのいろいろな問題も解決できるかもしれませんよ。


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