健康と時間を資産だと考える40代にしておきたい17のこと(1/4 ページ)

「あなたの資産は何ですか?」と聞かれたらどう答えますか? お金や土地をイメージする人は多いと思います。実際、お金は私たちの生活の中でとても役に立つものです。ですが、それが人生でもっとも大切なものではありません。見過ごしがちな資産は「健康」と「時間」です。それを持っているかどうかで、あなたの人生はまったく違うものになるのです。

» 2012年12月21日 11時00分 公開
[本田健,Business Media 誠]

40代にしておきたい17のこと:

book 『40代にしておきたい17のこと』(だいわ文庫)

 この連載は書籍『40代にしておきたい17のこと』(だいわ文庫)から抜粋、再編集したものです。

 40代の可能性は、20代に比べると確かに狭まっているかもしれません。しかし、60代の人からは、40代の可能性は無限に見えます。本人さえ制限的な考え方をしなければ、40代からでも自由な人生をつくりあげることができます。もう40代、でもまだ40代。あなたさえあきらめなければ、どんなことでもたいていは実現可能なのです。

ベストセラー作家の本田健が「40代にやっておけばよかった」と思うことを、40代より上のあらゆる世代の人にインタビュー。この10年でしておくべき17のことを、40代前半の筆者が自身の経験も交えながら紹介します。


著者プロフィール:

本田健(ほんだ・けん)

 神戸生まれ。経営コンサルティング会社、ベンチャーキャピタル会社など、複数の会社を経営する「お金の専門家」。独自の経営アドバイスで、今までに多くのベンチャービジネスの成功者を育ててきた。

 『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)をはじめとする著書はすべてベストセラーで、これまでに70作品以上を出版し、累計部数は500万部を突破。現在は、執筆活動、講演会やセミナー、ポッドキャスト、各業界のトップランナーとの対談した内容をまとめたオーディオ教材など、さまざまなメディアから、「人生を幸せに豊かに生きる知恵」を伝えている。

 本田健の公式Webサイト「幸せな小金持ちになるホームページ」、各業界のトップランナーと対談「アイウエオーディオ倶楽部


人生でもっとも大切なもの

 ちょっと前まで当たり前だと思っていた健康と時間が、40代ではだんだんショートしていきます。40代は、いちばん忙しいときだと前にもお話ししました。

 職場ではベテランになり、役職もつくようになります。自分の仕事に加えて、後輩や部下の面倒も見ていかなければなりません。
 家では、子どもたちが思春期を迎え、幼児の頃とはまた違った心配が出てきます。あれだけ一緒にいたのに、いまでは避けられたりして落ち込むこともあるかもしれません。

 また、親の介護に直面する人もいるでしょう。自分の親も、パートナーの親も年老いて、介護までいかなくても、頼る立場から頼られる立場に、親子関係が逆転するのも40代です。弱ってくるのは親だけではなく、自分自身の体力も落ちていきます。ガンなど、命にかかわる病気にかかることもあります。実際に病気になった人は、入院して初めて、「健康というのは、ずっとあるわけじゃないんだ……」ということに気づくのです。

 ふだんは、あって当たり前、持っていて当たり前のものが、失われて初めてその価値を知ることがあります。お金、パートナー、仕事もそうですが、とくに時間と健康はその最たるものといっていいでしょう。人生において、特に40代以降では、時間と健康が私たちの何よりの資産になります。どんなにお金があっても、健康でなければ意味がありません。逆に健康であれば、お金やその他の資産は、いくらでも、あとでつくることができる可能性があるわけです。

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