スマホやタブレットから、好きな時にテレビや録画した番組を見る方法(1/2 ページ)

年末年始は、面白そうなテレビ番組がたくさん放映される時期だ。しかしたくさん録画したはいいが、今度は見る時間がない、というのもよくある話。外出先からスマートフォンでテレビ番組を見られる「Slingbox PRO-HD」を使ってみた。

» 2012年12月27日 15時30分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 テレビ番組はもっとも身近な動画コンテンツだ。特に年末にかけては各局とも特番を組み面白そうな番組をたくさん放送する。HDDレコーダーに録画した番組がたくさんたまっているけれど、毎日忙しくてそうそう自宅のテレビの家の前にいられない。スマートフォンやタブレットで、外出先からでも録画したテレビ番組が見られればいいのに……という人も多いだろう。

 地上波がアナログ放送だったころは、録画した番組をMPEG-4などに変換し、メモリカードで持ち出すということも簡単だったが、現在は地上デジタル波、BS、CSいずれもコピー制御技術が導入されており、録画した機器から、スマートフォンなどへ番組をダビングするのは難しいのが現状だ。

 それでも、録画した番組をスマートフォンやタブレットで好きな時間に見たい!……そんな願いをかなえてくれるのが、イーフロンティアの「Slingbox PRO-HD」(以下、スリングボックス)だ。

「Slingbox PRO-HD」(2万9800円)。飛び箱のようなちょっと特徴的な形
スマートフォン(左)やタブレット(右)から、録画したテレビ番組を視聴できる

録画コンテンツをネットワーク経由で配信

 スリングボックスは、レコーダーやチューナーに接続して、録画コンテンツをネットワーク経由で配信し、別室や外出先などでも見られるようにするという製品である。コンポーネント端子と、Sビデオ/コンポジット端子の2系統を入力でき、フルハイビジョンのコンテンツも配信できる。

 録画コンテンツはAndroidやiPhoneのアプリ、PCのWebブラウザ上で見ることができる。録画だけでなく、BSやCSなどでしか放送していないスポーツ中継などをライブで見たい、というニーズにも応えられる。ある程度高速なネット回線があれば、海外からでも見られるのは大きな魅力だ。

スリングボックスのアプリは複数の端末にインストールできるが、同時に視聴できるのは1台だけ。コンテンツを視聴しているときに他の端末からもスリングボックスへ接続しようとすると、このような画面が出る

 スリングボックスのポイントは、録画機器からクライアントデバイスへ一対一で配信するというところ。録画機器へ複数のクライアントから同時にアクセスすることはできない。1台の録画機器から複数台のクライアントへ配信したら「公衆送信」になってしまうからだ。また、アナログ信号だけを扱うので、コピーガードプロテクトの解除なども行っていない。そのため、個人で設置し、自分ひとりが使う分には著作権を侵害することもない、ということになる。

 スリングボックスの接続方法は大きく3ステップ(参照リンク)。まず、(1)HDDレコーダーやBDレコーダー、デジタルチューナーなどの機器をスリングボックスにつなぐ。(2)赤外線リモコンケーブルを接続し、(3)スリングボックスをルーターにつなぎ、LANを通じてPCから設定する、という流れだ。設定が済んだらスリングボックスの設定ページへアクセスし、アカウントを登録する。

接続イメージ
背面に並ぶ端子は、右半分がハイビジョン対応で、左半分が標準画質(左)。スリングボックスとレコーダーの接続が完了したら、イーサネットケーブルでルーターにつなぐ(右)
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