3時30分も! 成功しているCEOたちは何時起床なのか?3分LifeHacking

「成功している人は早起きな人が多い」と言われますが、実際に現代のリーダーたるCEO(最高経営責任者)は本当に早起きなのでしょうか。何人かの早起きぶりを紹介します。

» 2013年02月01日 10時00分 公開
[長谷川賢人,ライフハッカー[日本版]]
ライフハッカー[日本版]

 朝は常に早く起きるように心掛けねばならない。遅く起きるならば、下の者までが気持ちを緩めてしまって、公務の大切な用事にも事欠くようになる。その結果は必ず主君からも見放されてしまうものと思って、深く慎まなくてはならない。

北条早雲(『早雲寺殿廿一箇条』より)

 冒頭に挙げたのは、室町時代の武将、北条早雲の家訓の一節です。時代は変わっても、心掛けの部分は変わらないのかもしれません。

 先日、ソーシャルメディア共有サービス「Buffer」の共同設立者Joel Gascoigneさんが「成功している人は早起きな人が多いです。実際、毎朝6時に起きる習慣がある人は、人生において大抵何かを成し遂げています」と言っていました。また、「私がよく知るCEOたちはかなりの早起きで、朝4時半の人がいます」とも。

 では、現代のリーダーたるCEO(最高経営責任者)は本当に早起きなのでしょうか。ビジネスブログ「Business Insider」をはじめ、多数のメディアが起床時間を採り上げていました。以下、CEOの早起きぶりを何人か紹介します。

起床:3時30分

 全米プロバスケットボールに所属するブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)のCEO、Brett Yormark氏は午前3時30分起床。その後、4時30分までに出社し、トレーニングをした後、スタッフへメールを送るそう。週末だけは少しゆっくり寝ますが、それでも午前7時までにはオフィスへ到着しているとのこと。Yormark氏の尽力もあり、ブルックリン・ネッツはスポンサーが200%以上増加し、成長を続けています。

起床:4時30分まで

 航空会社ヴァージン・アメリカ(Virgin America)のDavid Cush氏は4時15分に起き、ジムへ行ったり新聞を読んだりする前に仕事仲間へメールをします。ウォルト・ディズニーのRobert Iger氏は4時30分に起床。たとえ静かな時間であっても、新聞やメールのチェック、運動、テレビを見るなど、マルチタスクな朝を過ごしているそう。また、AppleのTim Cook氏は4時30分に社員へメールを送るそうなので、実際はもっと早い時間に起きているのでしょう(それでいて、帰るのは最後だとか)。

 いずれも世界的な大企業のCEOですが、起床後にメールへ手をつけるあたりは共通しています。

起床:5時30分まで

 「英国で最もトレンディーなファッションカンパニー」との呼び声もあるAurora FashionsのMike Shearwood氏は5時起床。理由はノッティンガムからロンドンまで長距離通勤するためだとか。もちろん、その間にはメールなどで仕事を進めます。

 日本でも「ウェスティン」や「シェラトン」などを展開するスターウッド・ホテル(Starwood Hotels)の前社長で、現在は遊園地経営のCedar Fair EntertainmentのCEOであるMatt Ouimet氏は5時30分までに起きます。その後、6時までに家を出発。彼は朝を「ゲームの時間(game time)」と称して、アクティブに働くよう心掛けているのだそう。

日本の早起き経営者たち

 ここまで、海外のCEOたちを採り上げてきましたが、日本にも早起きの経営者はいました。

 まずは、カレーショップチェーン「CoCo壱番屋」を手掛ける壱番屋の創業者で、現在は特別顧問の宗次徳二氏。宗次氏は毎朝4時前に起き、およそ90分間をかけて名古屋の広小路通りを清掃します。もともと、お客様からのアンケートハガキを読むために早起きを迫られたそうですが、今や座右の銘は「人生の成功は早起きに始まる」になるほどの早起き党に。

 「ワイアード・カフェ」などを手掛けるカフェ・カンパニーの楠本修二郎氏は5時30分起床。ランニングなどをした後、朝7時からスタッフと早朝会議をすることも。

 ライフネット生命保険の岩瀬大輔氏は6時起き。始業前に勉強会や知人との会合などを行い、積極的に朝の時間を活用しています。「相手も忙しい人が多いので自然と早朝のアポイントメントになる」のだそう。


 今回は一例として、早起きなCEOたちを採り上げました。「忙しい人だから……」と思わず、私たちにも学べるところはあります。岩瀬氏のように社外の人との接点作りなら、お互いの意欲次第で取り入れられるはずです。就業後だと急な仕事で予定が狂うことも多いですが、始業前ならその心配も少ないでしょう。

 以前、毎朝やることをリスト化し、作業時間を割り出すことで、起床時刻を定める方法を提案しました。今回見てきたように、CEOたちも起床後にやることは習慣として決まっているようです。私たちも同じように、仕事はもちろん、学習や運動などを当てはめ、目的を持って成果を出すことを意識すれば、早起きにつなげられそうです。

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