スケジュールをデジタル管理する場合、これまではGoogleカレンダーを使うのがベストの選択肢だと思っていました。しかし最近では、標準のカレンダーの性能も上がってきていて、使い勝手が良いのです。
本連載は2012年12月13日に発売した『超iPadバカ 2000種類のアプリをためした男のすごい活用術』(アスコム刊)から一部抜粋しています。
『iPadバカ』『iPhoneバカ』『Facebookバカ』でシリーズ10万部突破の著者・美崎栄一郎さんが、多くのiPadユーザーの期待にこたえて書いた1冊。
2000以上のアプリを試した男だからこそ書けるお薦めアプリからノウハウまで一挙に公開。読書術、時間管理、情報収集など、iPadをとことん活用して仕事とプライベートを飛躍させます。
iPadを買うか、買うまいか、悩んでいる人にもオススメです。
スケジュール管理をデジタルツールでする要は、1つのクラウドサービスにデータを集約していること。これがあるから、どの端末からでも同じデータを参照できます。
これまでは、Googleカレンダーを使うのがベストの選択肢でしたが、標準のカレンダーの性能も上がってきました。今では標準のカレンダーを使って、アップルのクラウドサービス「iCloud」でデータを共有すれば、グーグルと同様に使えます。
ですから、クラウドのデータをどちらに集約するのか、カレンダーを使う人には悩みの種かもしれません。
結論を言えば、iPadやiPhoneなどアップル端末でのみ情報共有してスケジュールを管理するのであれば、アップル純正カレンダーをiCloudで共有するのが簡単でオススメ。
一方、Android端末やPC上のWebブラウザ経由などでもカレンダーに書いた予定を扱いたいのであれば、機能が充実しているGoogleカレンダーがオススメです。
なお、クラウドの予定表は目に見える形でバックアップをとっておくのが安心です。面倒な手続きなく簡単にできるのは、前回紹介した「miCal」です。
1日ビューがきれいで見やすいカレンダーアプリ。ダッシュボード画面には、現在時刻を表す大きな時計、月のカレンダーのほか、天気なども表示する。その下に、本日の時刻別予定、誕生日が近い人など、その日の全イベントをリスト化して配置している。iCal形式をメール送信することで簡単にイベント招待も可能(開発元:entwicklungsschmiede UG&Co KG)
「設定」で、イベントをエクスポートするとCSVファイルに出力できます。iPadのメールで自分宛に添付ファイルとしてそのCSVファイルを送信しておけば、予定表がすべて駄目になる危険を回避できます。
ちなみに、CSVファイルはComma-Separated Valuesの略で、カンマで区切ったテキストファイルのこと。PCのエクセルでもテキストエディタでも開ける汎用性の高いファイル形式です。もちろん、iPadのメールアプリからも開いて読めます。
デジタル全盛で便利になる一方ですが、デジタルの不安はデータが一瞬にして消えてしまうこと。だけど、ファイルという形で残っていれば安心できますよね。
会社員時代から文房具が好きで、文具術や仕事術に関する書籍を複数出版し、勉強会なども主催。2011年にフリーランスとなり執筆や全国で講演活動などを行っている。本連載の基となった書籍『超iPadバカ 2000種類のアプリをためした男のすごい活用術』(アスコム刊)のほか、著作に『結果を出す人はノートに何を書いているのか』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション刊)『iPadバカ』(アスコム刊)、『アイデアは才能では生まれない』(日本経済新聞出版社刊)、『がんばる人ほど見落としている気づかいの極意』(フォレスト出版刊)などがある。
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