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» 2013年03月12日 10時00分 UPDATE

Re:Work !:成功は自分の中にある (1/3)

「成功」の定義は、人それぞれ違う。どうすれば自分は幸せを感じるのか、そこを突き詰めると、自分にとっての「成功とは何か」が見えてくるはずだ。

[三河賢文,Business Media 誠]

連載「Re:Work」とは

 今、働き方を見直す動きが増えています。新しい考え方やサービス、プロダクト。こうしたものを活用して働き方を変える人がいる一方で、現実にはそう簡単にいかず苦悩をガマンしている人も多いはず。「練り直す」「再生する」「再加工する」という意味の「rework」が、この連載の由来です。すべてを変えることは難しいかもしれませんが、まずは少しだけでも「Re:Work」してみませんか?


 間もなくスーツに身を包んだ新社会人たちが、緊張の面持ちで“仕事”という新たな世界に飛び込む時期になる。私がいわゆる「新卒」で企業に就職したのは、2007年のこと。あのころの自分は、まさか今のようなワークスタイルで仕事をしているなんて想像していなかった。

 ビジネス書を一生懸命に読みあさったり、目を輝かせてビジネスパーソンの話を聞きたがるような学生の中には、こんな言葉を夢見て社会人生をスタートする人も多いのではないだろうか。

 「成功者」

 書店に行けば、ビジネス書コーナーに「成功」「成功者」のキーワードを盛り込んだ書籍を多く見る。テレビが取り上げるようなベンチャー企業の社長や、大手企業の社長、幹部。この辺りが、恐らくそうした学生たちにとっての「成功者像」ではないだろうか。また学生に限らず、特に現在の仕事状況に不安や不満を持つ社会人全般には、同じことが言える。

そもそも、成功とは何なのか?

 どんな成功者像を描こうが自由だが、安易なイメージに心奪われるのは危うさを感じる。そこにもし「羨ましさ」や「あこがれ」が強く生まれているのなら、特に私はストップをかけたい。なぜなら、そこにはほぼ間違いなく“自分との比較”が生じているからだ。

 人は、どうしても他人と自分とを比較したがるもの。仕事に限らず、学生時代の部活動や学業成績、あるいは恋愛なんかでもそうだろう。相手の秀でた部分が見えてしまうと、それに対して自分なんか……と、自分自身が劣るかのような感情を抱いてしまう。

 比較してしまうという意味で最も分かりやすいのは、やはり「お金」だ。お金を持っているだけで、全てが満たされているかのような感覚。これは私たちの生活全般にお金が必要であるからこそ、感じやすいのだと思う。

 特に最近は多少景気が回復してきたとはいえ、まだまだ賃金に不満を持つ人は多い。給与が上がらない、あるいはボーナスが出ないといった話は消えない。春が近づいて「春闘」という言葉が各所でザワザワと聞こえてくる時点で、お金を取り巻く不満は存在するのだと感じる。

 では、あなたがお金持ちになったとして、それが「成功」といえるだろうか?

 確かにお金があれば、可能になることは多い。高級レストランでディナーを食べて、仕事用のスーツやかばん、靴などもワンランク上げられるかもしれない。1Kで狭いと感じていた住居も、引っ越して一気に2LDKの高層マンション! なんてことも可能だ。

 しかしそれだけのお金を稼ぐために、結果的に睡眠時間を削り、残業だらけの生活になったらどうだろうか。それこそ毎日が「仕事だけ」になり、せっかくの高級マンションは単なる寝床だ。趣味にお金が使えるのに、肝心の趣味を楽しむ時間がない。

 一般的に「成功者」と呼ばれるトップビジネスパーソンの多くは、それほどの時間を仕事に費やしている。たとえ現在はある程度余裕のあるワークスタイルを送れているとしても、最初から楽にお金を稼げたなんていうケースはほとんどないだろう。あなたは、本心からそんな生活を送りたいと望むだろうか?

 もちろん「Yes」と答える人もいるだろう。しかし「No」と答える人は少なくないはずだ。さて、そうなるとお金を稼ぐことは、必ずしも成功とは言えない。では、成功とは一体何なのだろうか? これが、今回私が一番皆さんに考えてもらいたいことだ。

 「成功とは何なのか」

 私は仕事やプライベートを通じて、多くの“成功者”に出会ってきた。しかし彼や彼女らの成功は、私にとって成功ではない。なぜなら私が考えるに「成功」とは誰しも共通するものではなく、人それぞれの思いや希望、夢などによって異なるものだからだ。

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