成功は自分の中にあるRe:Work !(2/3 ページ)

» 2013年03月12日 10時00分 公開
[三河賢文,Business Media 誠]

幸せについて考えてみる

 成功の定義を考えると、賛否両論の意見が飛び交うだろう。私にとっての成功の定義を挙げるのであれば、以下3つのポイントに集約できる。

  • 家族から生涯笑顔が絶えないこと
  • いつ命が尽きても、胸を張って「良い人生だった」といえること
  • 常に変化と挑戦の中に身を置けること

 そしてこれまで本連載「Re:Work!」でも何度かお伝えしている通り、全ての根底には“時間”の概念がある。お金と時間、どちらを優先させるか。そう聞かれれば、私は間違いなく時間を選択するだろう。なぜなら私にとっての成功には、何よりも自由な時間が必要だからだ。もちろんお金だって必要であることに変わりはないが、限りある時間をむやみに削ってまで、お金を得ようとは思わない(嫁には怒られそうだが……)。

 ただしこれは、あくまで私にとっての成功の定義だ。そして私の言う成功の定義は、私が目指す成功であり、他の人に必ずしも当てはまるものではない。例えば私が「成功だ」といえる人生を得たとして、あなたが同じ人生を歩んでも「成功だ」とはいえないだろう。

 こうして考えると、成功には「幸せ」が密接に関わっている気がしてならない。つまり私が考えるに、自分が心から幸せを感じられる状態こそが、その人にとっての成功ではないだろうか。幸せの感情が軸となり、その先に成功はあるのではないだろうか。

成功の自分軸を持とう

 私がこれまで出会ってきた経営者やトップビジネスパーソンは、たとえ忙しくても常にイキイキとしている。それは彼らが「成功の自分軸」を持ち、その軸に沿ってひたすらに突き進んでいるからではないだろうか。

 その先に目指すべき確固とした成功のイメージがあり、日々全ての取り組みがその成功への一歩になるからこそ、何があってもイキイキしている。そしてその成功軸は、単なる「あこがれ」や「羨ましさ」ではない。自分だからこそ感じる、本当の意味で満たされた成功像なのだ。

 「あこがれ」や「羨ましさ」に起因する成功像を持っている人に話を聞くと、その多くがボヤけているような印象を受ける。まるで蜃気楼で作られたありもしないオアシスを、フラフラになりながら進んでいるかのような。オアシスが見えていたハズの場所にたどり着いても、そこには何もなく、満たされはしない。

 成功像を持つことは、素晴らしいことだ。まさに最も長期的な“目標”といえるかもしれない。目標があれば、自然と活力も得られる。しかしそこに確かな自信、つまり「そうなれば自分は成功(=幸せ)だ」といえる理由がなければ、それはイメージしただけで終わってしまうでしょう。

 「うらやましい」

 「ああいう風になったら良いだろうな」

 そんな漠然としたイメージでは、むしろ逆効果。結局はまた自分と他者を比較し、ネガティブな方向へと不安、不満が募っていくだけだ。あなたにとって「成功の自分軸」とは何なのか。現状に不安や不満を持ち、しかしどうすれば良いか分からない人にこそ、一度考えてみてほしい。

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