もう1つの活用法は、紙や立体物を撮影して保存してしまうやり方だ。例えば展覧会のチケットを「SHOTNOTE(ショットノート)」の上に置いて、アプリで撮影する。また友達が持っていた小物で自分も欲しいと思ったものをショットノートに乗せ、手書きで脇にメモをしてアプリで撮影する。アプリ上でタグ付けもできる。
いわば、紙や立体物のタグ付けの手段として使うわけだ。これはスマート文具ならではの使い方だ。
リアルなものにスマホ文具のメモ上でまずメモをしておき、さらにアプリ上で分類用のタグなどを付ける。写真とメモ、そしてクラウドサービスのメリットを全部いかせるのがこの方法だ。
状況をシェアするのにも役立つ。例えば、まだきちんと協業体制ができていない人同士で打ち合せをした場合、その記録を残したいときに、メモをスマート文具で記録。お互いのスマートフォンで撮影するといった使い方ができる。
この作業の前提になるのは、アプリのインストールだ。双方が専用のアプリ、例えばコクヨS&Tの「CamiApp(キャミアップ)」であればキャミアップのアプリをあらかじめそれぞれのスマートフォンにインストールしておけばこのワザが使える。その部分さえクリアしていればOK。アプリ自体は無料だし、アップ先はその人が普段使っているクラウドサービスにすればいい。
あとから状況を確認するときには、Evernoteなりの自分のアカウントに保存したデータを見ればいい。クラウドサービスで共有設定をするほどでもない場合には、前述のアプリの問題さえクリアできれば、この方法は手軽だろう。
スマート文具は、少し考えただけでもさまざまな使い方がある。読者も自分なりの活用方法で面白いもあのがあれば、ぜひ是非教えて欲しい。
手帳評論家・デジアナリスト。最新刊『使える!手帳術』(日本経済新聞出版社)が好評発売中。『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)は台湾での翻訳出版が決定している。その他の主な著書に『手帳進化論』(PHP研究所)『くらべて選ぶ手帳の図鑑』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)『システム手帳の極意』(技術評論社)『パソコンでムダに忙しくならない50の方法』(岩波書店)などがある。誠Biz.IDの連載記事「手帳201x」「文具書評」の一部を再編集した電子書籍「文具を読む・文具本を読む 老舗ブランド編」を発売
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