あいさつがない職場で、あいさつをする&させる方法田中淳子の人間関係に効く“サプリ”(1/3 ページ)

「ウチの職場ではあいさつがなくて、雰囲気が暗いよ」という人もいるだろう。そんな職場で、自分だけあいさつするのは勇気がいるもの。でも、ちょっとした工夫で、みんながあいさつを始める方法を紹介しよう。

» 2013年04月04日 12時00分 公開
[田中淳子Business Media 誠]

田中淳子の人間関係に効く“サプリ”:

 職場のコミュニケーションに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。「上司にこんなことを言ったら怒られるかもしれない」「部下には気をつかってしまうし」――。

 本コラムでは、職場で役立つコミュニケーション術をご紹介します。具体例を挙げながら「なるほど! こういうやり方があるのか」「これなら自分でもできるかもしれない」と感じてもらえるよう、筆者が見聞きした出来事をちりばめています。

 明日から……ではなく、いますぐに試すことができる「コミュニケーションのヒント」をご紹介しましょう。


 「おはようございます」「お疲れさまでした」「お先に失礼します」――。こういった「朝のあいさつ」や「夜のあいさつ」をきちんとしている職場というのは、比較的人間関係が良好な場合が多いと思う。

 仕事柄多くの企業のオフィスにお邪魔することがある。互いにどんな風にあいさつしているかといったことがなんとなく垣間見えることもある。

 「おはようございます」という声を掛け合っている職場は、総じていい雰囲気を持っている。

 ある企業でリーダー研修を担当した時のことである。「自分のチームの課題は何か?」を挙げていただいた。「仕事の属人性が高くて、特定の人しか分からない業務が多い。誰もが分かるように、できるようにしておかなければならない」「職場のコミュニケーションが少ない。互いにもっと会話したほうがよいと思う」「仕事に対するモチベーションの低下が気になる。高いモチベーションを持てるようにしたい」。

 出てくるのはどの企業でも似たような課題だ。特に、コミュニケーションやモチベーションはどこでもいつも話題になる。さらに掘り下げて聞いていくと、「あいさつも大事だよねえ」という声も多い。

 聞けば「ウチの部署は全くあいさつしないんだ」「こちらが『おはようございます』と言っても誰も返事しないんだよね」「帰る時もいつの間にかいなくなっていることがあってなんとなく嫌な感じがするんだ」といった、職場のあいさつに関して気になることを口々に言う。

 なるほど。職場の人間関係をよくしたい、コミュニケーションを活性化したいという場合、まずは「あいさつから始まるのだなあ」と思うのだ。

あいさつが飛び交う職場は、いい雰囲気のところが多い(写真と本文は関係ありません)
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