iPhoneと使えるオススメ文具は? 美崎栄一郎さんに聞く初心者に勧めるスマホ文具:美崎栄一郎さん編(1/2 ページ)

文具や仕事術に関する書籍を多数出版している美崎栄一郎さんに、これからスマート文具を使ってみたい人に向けておすすめのものを聞いた。

» 2013年04月25日 10時30分 公開
[上口翔子,Business Media 誠]
美崎栄一郎さん

 文具王・高畑正幸さんに続き、文具や仕事術に関する書籍を多数出版している美崎栄一郎さんに、これから“スマート文具(※)”を使ってみたい人に向けておすすめのものを聞いた。

(※)本記事では専用のスマートフォンアプリを使って、手書きメモなどのアナログ情報をデジタルデータとして活用できる製品を総称してスマート文具と呼ぶ。メモ帳やノートタイプのほか、デジタルメモ「ポメラ」なども含む

ショットドックスのクリアフォルダーがすさまじく便利

 1つ目は、書類をデジタル化できるファイル「ショットドックス(SHOT DOCS)」。ファイルに入れた書類を専用のスマートフォンアプリで撮影すると、アプリ側で台形補正をしてくれ、余白部分を自動でカットしてデジタルデータ化するものだ。表面に蛍光灯などの光が反射しにくい「低反射ポケット」を採用しているので、普通のファイルに入れて撮影した場合と比較してきれいにデジタル化できるのが特徴となっている。

キングジムの「ショットドックス」クリアホルダータイプ(画像はキングジムの製品ページより)。デジタル化したデータは、メールで送信したり、EvernoteやDropbox、Google Driveなどのクラウドサービスに投稿して共有したりできる

 ショットドックスには、クリアファイル、サイドインクリアファイル、クリアホルダー、クリアホルダー、名刺ホルダーの5タイプがあり、そのうち美崎さんがオススメするのはポケットが片面だけにあるクリアフォルダーだ。普段は普通のクリアファイルと同じように使っていて、いざという場面でデジタル化できるのがいいという。

スキャナを持っていなくても、このファイルを1つ持っていれば何かあったときに済んでしまうという

 ショットドックスのクリアホルダーは、A4タテ型サイズだが、ファイルに入れる用紙はA4以下であれば問題はない。例えば名刺やはがきなど少し小さいサイズの用紙を入れても、アプリ側で自動的にサイズ補正をしてデジタル化してくれる。出先でもらった用紙をすぐに誰かと共有したいなどの用途に使える。

FlashAir対応でEvernoteに直接転送できるポメラ

 続いては、デジタルメモ「ポメラ」の「DM100」。ポメラの特徴であった二つ折りではなく、ストレートタイプのキーボードを採用したモデルだ。DM100のユーザーの中にはこのストレートタイプが好きであえて選んだ人が多く、美崎さんもその1人。移動中、さっと立ち上げて新幹線の中で原稿を書く際によく使っているという。

 書いた原稿はQRコード化し、専用アプリで読み込む。それをメール添付などで送信するといった使い方だ。

 DM100は、2012年秋のファームウェアアップデートで、東芝製Wi-Fi内蔵SDカード「FlashAir」に対応した。それにより、FlashAirの無線LAN機能を通じて、ポメラで作成したデータをEvernoteに投稿できるようになったのだ。発売から数カ月経過しても、こうしたアップデートが行われている点も使い続けているポイントなのだという。

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