インタビュー
» 2013年05月01日 08時02分 UPDATE

仕事をしたら“世界の名刺”が見えてきた(後編):なぜ名刺の情報を共有化すると、売り上げがアップするのか (1/6)

「社員が持っている名刺を共有化すると、売り上げがアップする」――。このように言われても「本当に?」と思う人も多いのでは。そこでクラウド名刺管理などを手がけているSansan株式会社の担当者に、成功事例を聞いた。

[土肥義則,Business Media 誠]

仕事をしたら“世界の名刺”が見えてきた:

 「これを捨てたのはドイか? バカモノーっ!!」――。記者がまだ“駆け出し”だったころ、会社の先輩からこのように怒られたのだ。

 なぜ怒られたかって? 実は取材先でいただいた名刺を、「ま、この人とはもう二度と会わないや」といった理由でゴミ箱に捨てていたのだ。たまたまゴミ箱に捨ててある名刺を見つけた先輩が、それを取り出して、こんこんと説教を始めた、という次第。

 社会人になって右も左も、そして上も下も分からなかった記者にとって、その先輩からの指摘はありがたかった。あのままどんどん名刺を捨てていたら、人を大切にしない人間になっていたかもしれない……そう思うと、ゾッとするのだ。

 「名刺」についてはそんな苦い経験があるのだが、とある勉強会で知り合ったIさんにこのようなことを言われた。「ドイさん、海外では名刺がどのように使われているのかご存じですか?」と。そんなことは考えたことも、注意もしてこなかったので、まったく想像できなかったのである。

 「名刺のマナー」とやらを調べてみると、いろいろなことが書かれている。「文字に指がかからないように」とか「相手よりも下に出すように」とか。確かに、日本で名刺交換をするとき「相手よりも下に」出す人をたまに見かけるが、海外ではどうなんだろう?

 そんな疑問を感じていると、Iさんから「海外の名刺事情に詳しい人がいるんですよ。ご紹介しますね」という言葉をいただいた。そんなこんなで、名刺管理アプリ「Eight」などを提供しているSansan株式会社で事業部長を務める富岡圭さんを取材することに。聞き手はBusiness Media 誠編集部の土肥義則。


名刺情報を管理することで、意外な発見も

yd_sansan3-1.jpg Sansan株式会社で事業部長を務める富岡圭さん

土肥:富岡さんは前編でこのような話をされました。「ビジネスシーンでは、紙でできている名刺を交換するという習慣がある。これほどIT化が進んでいるのに、名刺はデジタル化していない。なぜなら、紙の名刺を渡すことは便利だから。いまだにそれを越えるモノがない」と。

 確かに、名刺を渡すことは便利だし、簡単ですよね。でも、管理することが面倒なんですよ。私のようなズサンな人間は、もらった名刺は机の引き出しに入れっぱなし。もう、次から次へと。サラリーマンになってからずっと「あ〜、いつか整理しなくちゃ」と思っていますね(笑)。

 富岡さんが勤めていらっしゃるSansanは2007年に創業して、法人向けに「Link Knowledge(リンクナレッジ)」というクラウド名刺管理サービスを始められました。その後は、個人向けに「Eight(エイト)」というサービスの提供をスタートされた。私のような人間を“救う”ために……が企業理念ですか? (笑)。

富岡:違います、違います(苦笑)。「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」です――。

土肥:まず「リンクナレッジ」のサービスを提供されたそうですが、そもそもどんなモノなのでしょうか?

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