報告に限らずコミュニケーションの基本は5W1Hとはよくいわれることです。つまり「誰が(Who)」「いつ(When)」「どこで(Where)」「何を(What)」「なぜ(why)」「どうやって(How to)」を使って論旨を組み立てるということですが、営業報告書や稟議書などではさらに「誰に(Whom)」「いくら(How much)」「どれだけ(How many)」を加え6W3Hとします(図表5)。誰に対して行うのか、それはいくらかかり、数量はどのくらい用意すべきものなのかなどは、案件を進めていく上で重要なポイントだからです。もちろん、6W3Hを必ずすべて盛り込まなくてはいけないということではありません。論旨を組み立てていく上で、モレを防ぐ指針として6W3Hを活用すれば良いということです。
- 報告書作成で留意する点は、(1)上司の意図をよく理解した報告書になっているか、(2)必要な情報が過不足なく盛り込まれているか、の2点
- 「見た目に読みやすくする(視覚化)」「『問題』と『結論』の矛盾をなくす」ことも重要
- 「構成を組み立てる」「内容のモレを防ぐ」は、6W3Hを活用
本記事は、『月刊総務』2013年4月号「総務のマニュアル」より転載しました。
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