30年後“スーパースマートフォン”が出てくる時代Biz.ID Weekly Top10

7月24日までソフトバンクが開催している法人向けイベント「SoftBank World 2013」を取材してきました。孫正義社長の基調講演を聞いて、数年後の未来にワクワクしたのでした。

» 2013年07月24日 12時05分 公開
[上口翔子,Business Media 誠]

 先週のアクセスランキング1位は「非破壊型「切らずにスキャン」ScanSnap SV600は本当に「自炊」に使えるか?【後編】」。4位にもこの記事の前編がランクインしました。

 2位は「「2位じゃダメなんですか?」への正しい答え方」、3位は「相手の愚痴がピタリと止み、気持ちが切り替わるこんなひと言」でした。


 ソフトバンクグループが7月23、24日の2日間開催している法人向けイベント「SoftBank World 2013」。誠 Biz.ID編集部では両日ともに取材で出ずっぱりの状態が続いています(といっても編集部のメンバーは2人だけですが)。

 私は1日目の孫正義社長の基調講演を聞いてきたのですが、そこで孫社長が紹介した30年後、300年後の未来が印象的でした。孫社長は、ソフトバンクの30年ビジョンを考えるに当たり、もっと先の未来――300年後を想像してみようという話から始めました。

 人間の脳とコンピュータのCPUの基本メカニズムは同じだとした上で、2018年にはついに、CPUのトランジスタ数が脳細胞の300億個を超え、コンピュータの処理能力が初めて人間の脳を上回る時代が来るとのこと。またムーアの法則に従い、約300年後の2300年にはCPU性能が今の1垓(1兆の1億倍)の3乗倍に達すると計算したそうです。

 私には1垓(ガイ)という桁が想像すらつきませんが、ものすごい数値であることだけは何となく分かります。それだけの処理能力があるのなら、テレビなどで見られるSFの世界も本当に実現する気がしてきました。



 300年も先の未来の話をされると、30年後が何だか現実的に感じてきます。直近でいうと自己学習能力を搭載した知的ロボットが一般社会に共存する世の中が来るでしょうし、医療現場や災害現場でも人間を助ける頼もしい存在になってくれそうです。

 孫社長の講演はまだ数回しか聞いたことがありませんが、毎回こうした夢のある話をしてくれる人という印象があります。今回は米スプリントの買収などもあり少し疲れているようにも見えましたが、世界を見据えて常に先の未来を見続けている姿は健在でした。

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