思慮深い人だと印象付ける3つのボディランゲージあなたの話の9割は相手に伝わっていません(3/3 ページ)

» 2013年08月23日 11時00分 公開
[松本幸夫,Business Media 誠]
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book 『あなたの話の9割は相手に伝わっていません』(アスコム)
  • 2.深く腕組みをする

 一般には、腕組みは「拒絶」であり、「自己防衛」の意味が強いとされている。しかし、何かを考えているときには人は自分の内面に向かうので、腕組みをしても不自然ではない。これは、拒絶の意味のボディランゲージではなく、自分の内部に向いている、問いかけているポーズとなる。

 ぜひ、深く腕組みをしてみてほしい。もちろんニッコリしてはいけない。あくまでも「考えている」という雰囲気を出そう。

  • 3.険しい表情をする

 スマイルがコミュニケーションで大きな威力を持つことは、これまで述べてきた。とはいえ、いつでもニコニコしていればいいってものではない。特に「考え事をしている」ときには、むしろ厳しく、険しい表情をするほうが相手の心を動かすことができる。

 スマイルと、険しい表情。要は両者の使い分けである。普通は、いつもニコニコしていてまったく構わない。しかし、考えていることを相手に「示す」「見せつける」という演出も加えるとなると、これはあえて意識して険しい表情をするとよい。

 私は、リーダーシップ発揮型の「叱る」コーチング、プライドの高いコーチングを“パワーコーチング”と名付けている。このパワーコーチングの中で「叱るトレーニング」「険しい表情のトレーニング」もとり入れている。

 スマイルを鏡でトレーニングしろと言う人はよくいるが、「厳しい、険しい表情をトレーニングしろ」と言うのは聞いたことがないだろう。しかし、あえて「真剣に考えている」ことを伝える目的で鏡の前でトレーニングをし、「この表情はいいね」「この感じはあまりよくない」と毎日、表情を険しくすることも行ってみてほしい。

 考える場面で、この3つをボディランゲージとして入れていくことで、あなたは「思慮深い人」に見られるはずだ。

ポイント

  • 思慮深さを伝えるボディランゲージを活用する

 1.アゴに手を触れる

 2.深い腕組み

 3.険しい表情



(次回は、「どんな場合でも反対意見を言う」について)

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