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» 2013年09月06日 09時00分 UPDATE

3分LifeHacking:「スマホやSNSをついチェックする症候群」はなぜ起きるか(そして、いかに抜け出すか) (1/2)

ついついチェックしてしまうSNSの投稿。友人の投稿を見逃すのではないかという不安症候群は、JWTの調査によると実際に70%もの成人が感じているのだそうです。こうした慢性的な不安を克服するためのいくつかの方法を見ていきましょう。

[Lifehacker(訳:椎野陽菜),ライフハッカー[日本版]]
ライフハッカー[日本版]

 先日、Lifehacker編集部に読者から以下のようなメールが届きました。

 ライフハッカーさま

 私は人の集まるイベントなどに呼ばれると、どうしても断れません。電話やソーシャルメディアの投稿も常にチェックしてしまいます。知らないうちに何か重要なこと、何かステキなことが起こっていて、自分だけが取り残されるような気がしてならないからです。これを止めるにはどうすればいいでしょうか?

 FOMOの発作を抱える者より

※FOMO:「Fear of Missing Out」の頭文字。楽しい何かを見逃したり取り残されたりすることへの不安、転じて常にSNSをチェックするような状態も表す。

 発作を抱える者さま

 あなたと同じような経験は、誰しもしてきていると思います。パーティーやデートの誘いを断ると、何か楽しいことを見逃してしまうような気がして悩ましいのです。SNSの投稿を見ると、自分以外の誰もがなんだか幸せそうで、面白いことをやっているような気がして、ジェラシーで胸が痛むのです(豪華な食事をしたり、アプリを開発してみたり、本を書いたり、世界中を旅したり、その上に完璧な家庭まで築いていたり!)。

 楽しい事を逃すのではないかという不安症候群は、JWTの調査によると実際に70%もの成人が感じているのだそうです。こうした慢性的な不安を克服するためのいくつかの方法を見ていきましょう。

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FOMOはなぜ起きるか

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 テクノロジーの進歩によって、私たちはニュースやソーシャルネットワークなどを常にチェックできるようになりました。次々出てくる新しい情報や会話は、大海原のようで、うっかり迷子になってしまうような感覚に陥りやすいのです。特にツイートで素早い反応があったり、Facebookでいいね!をもらったりすると、他者からの承認を受けたようで簡単に気分が上がるため夢中になりやすいのです。

 しかし、これまでにも不安に苛まれたことはいつの時代にもあったはず。ちょっと子どものころを思い出してみてください。他の子たちが何かをしている時、両親があなたにそれをやらせてくれなかったとしたらどんな気分だったでしょう? 大人になった今でも、1つの道を選んだそばから他の道が気になることだってあるものです。「姉のように大学院まで行っておけば」とか「会社を辞めて主夫になった同僚のほうが自分より幸せな気がするな」とか。

 簡単にいうと、FOMOは嫉妬と不安の合わさった感情で、そこからなんだか心配になって優柔不断になっている状態です。チャンスを逃すことを恐れれば恐れるほど、実際にチャンスを見逃してしまうのです。アメリカの著作家であるセス・ゴーディンは「FOMOとは何なのか」を下記のようにまとめています。

 FOMOは「他人の不幸を喜ぶ気持ちの裏返し(他人が好運を得たのを見ることで味わう心の痛み)」と、たとえ手に入れるのが難しそうに思えても「すべてがうまくいくことを望む飽くなき欲求」という2つの感情が絡み合っています。その状態では、人は取り乱し、不幸を感じ、結局望むような幸せに到達しないのです。

 この見解は不安を解消するための3つの取り組みを示してくれています。「FOMOである心の状態を受け入れる」「気晴らしを抑える」「現在を味わい、自分の選択を心から楽しめるようになることを実践する」の3点です。以下にそれぞれを見ていきましょう。

1.FOMOである心の状態を受け入れる

 どこかで誰かが自分よりも楽しいことをしてたり、幸せそうだったりします。それはそれで良しなんです。GQにこんな記事(英文)がありました。

 われわれFOMO治療センターのプログラムにおける第1段階は、受容です。まずは一緒に唱えてみてください。「わたしはいつも最高にカッコいいことをしていないと怖い」。

 どうでしょう。少し気が楽になりませんか? 自分がいつでも会話の中心に居る必要はないと知ると、気分が良くありませんか?

 罪悪感に駆られる時(例えば、逃してしまいそうな出来事に替わる何か面白いことを他にやらなきゃいけないと焦るなど)、その衝動はFOMOが起因して生じている可能性があり、そこには誤解があることを知っておかねばなりません。あなたが見逃してしまうように感じる「楽しくて幸せそうな出来事」は、もしかしたら思っているほど大きなイベントでもなく、世間を揺るがすほどの大ニュースでもなく、ツイッターの面白そうな会話でもなく、さほど思い悩む価値もなく、あなたがやっていること以上に素晴らしいものばかりではないかもしれないのです。

 さらにGQからの引用です。

 取り組みの第2段階は「FOMOは勝算がないゲームだ」と知ることです。そもそも私たちは、他人が写真に写っているというだけでジェラシーを覚えてしまうものです。Instagramの投稿写真はいつだってワクワク感が伝わって、人のうらやむような、ファッショナブルで小洒落た感じに見えませんか?

 われわれセンターの統計・分析によると、投稿している彼ら自身が非常に活発なFOMO症候群の人々であることが判明してます。センター新入りの皆さん、彼らがどれほどの労力をかけて、ステキな時間を、とっておきの場所で、いつも過ごしていると思いますか? それはそれは大奮闘なわけです。血、汗、涙を流してはメールを打ち、ツイートし、Facebookに投稿し……。そのほとんどが「恐れ」からきているのです。それはもう「ソーシャルアート」を作り上げるがごとく、しかし努力の痕跡もなく提示されるわけです。

 取り残されないよう必死になる恐れこそが、彼らを激しく突き動かす根源ともいえるでしょう。

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