100人が幸せになれる組織とオフィスを作りたい――シンクスマイルベンチャー企業オフィス100選【シンクスマイル編】

日本最大級のお試しサイト「トラコレ」などを運営するシンクスマイル。代表取締役の新子明希氏は、「したことない。をへらす」を経営理念に掲げ、常に楽しく働ける環境づくりに熱心に取り組んできた。

» 2013年09月11日 09時00分 公開
[オフィス通信]

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本記事は「オフィス通信」で掲載した記事を一部抜粋・編集して掲載しています。


 日本最大級のお試しサイト「トラコレ(トライフィールコレクション)」、忘れたり紛失したりしやすいShopカードやポイントカードをスマートフォンに入れられるアプリ「Ziriri」など、若い女性層を中心に多くのファンを集める株式会社シンクスマイル。

 同社の代表取締役を務める新子明希氏は、「したことない。をへらす」を経営理念に掲げ、社員のモチベーションをアップする独自の評価システム「CIMOS」を導入するなど、常に楽しく働ける環境づくりに熱心に取り組んできた。

楽しく働ける環境をめざす類例のない個性派オフィス

 2013年4月、同社は東京本社を渋谷一丁目にある「野村證券ビル」の9階から同ビル6階へ移転した。これに伴い、オフィスの床面積は35坪から120坪へ、一気に約4倍に拡張したという。

 「オフィスを移転するときにはギリギリまでガマンして、バーンと爆発するように拡張移転するというのが社風なんです。以前、大阪のオフィスの話ですが、ある日ふと気がついたら、席がなくて立ったまま仕事している社員がいて(苦笑)。それでもっと広いオフィスに移転した、ということが本当にありました」(新子氏)

 ギリギリまでガマンするのは、ガマンしてから発散した方がより気持ちがいい、という一種のストレス解消のためらしい。今回の東京本社移転でも大幅に拡張し、エントランスや会議室などにこだわっているのも、そうした思いのあらわれだという。新子氏の趣味を反映したというデザインは、類例のない個性的なオフィスをつくり上げている。


ミーティングスペースでは活発な意見が飛びかい、議論が白熱する(画像左)、以前のオフィスから約4 倍の広さに拡張し、ゆったりした室内空間(画像右)

「しあわせ志向」を実現する独自の人事評価システム

 今回の東京本社オフィスでは、エントランスにアジアンリゾート風の応接セットを並べ、その奥に和風の障子張りの空間が控えている。障子を開けると、中は一段高くなった畳敷きの和室であり、中央に掘ごたつが設えてある。

 「ここは一応、会議室兼応接室なのですが、昼休みには昼食を食べてもいいですし、休憩時間には横になってもいいと言っています。また、ここにお客様をお通しすると、喜んでいただけることが多いですね」(新子氏)

 エントランスに掲げられた同社のシンボルマークは、「笑った口」をモチーフにしている。これは「シンクスマイル」という社名にちなみ、同社の目指す“あるべき姿”をイメージしているという。


アジアンリゾート風応接家具を揃えたムードあふれるエントランス(画像左)、新オフィスの一番人気は、障子に畳と堀ごたつによる和風の会議室(画像右)

 「当社の社風をひと言でいえば『しあわせ志向』ということになるでしょう。人は何のために働くか?しあわせになるためです。会社で働く従業員の満足度が上がれば上がるほど、提供するサービスの質も上がり、エンドユーザーを幸せにできる。そのために人事評価制度も整備していますし、オフィス環境づくりもその一環です」(新子氏)

 しあわせ志向を実現するために導入された「CIMOS」は、同社の10の行動指針(バリュー)をもとに、遊び心も加えて20種類のバッジを設定し、社員同士でこのバッジをWeb上でお互いにプレゼントするというものだ。バッジの獲得数は昇給や昇進に反映される。

 「モチベーションアップの三本柱は『やりがい』『人間関係』『報酬』。当社はこの3つをMAXにすることですべての社員がしあわせになれる会社を目指しています。5年以内に『社員100人・平均年収1000万円』を実現したいですね」(新子氏)

※本記事は、オフィス通信で掲載された記事を一部修正し、転載したものです。(執筆:浦上史樹)

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