これは極端な例なので、次に1日の通話先を「同じケータイ会社20分」「他社ケータイ20分」「固定電話20分」(いずれも連続の通話時間)で考えてみます。ドコモはドコモ同士の通話が無料になる「Xiカケ・ホーダイ」に加入、イー・モバイルとウィルコムの場合は他社、固定電話を10分ずつ無料とします。通話の時間帯は昼間を想定し、これでドコモ以外の4社のLTEスマホでも同じケータイ会社同士の通話は無料になります。また、第3回で紹介した無料通話サービスを利用したパターンも含めます。
項目 | 会社(機種名) | NTTドコモ | au | ソフトバンクモバイル(iPhone 5) | イー・モバイル(STREAM X) | ウィルコム(DIGNO DUAL2) | ドコモ+SMART | ドコモ+050 plus |
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契約プラン | 料金プラン名 | タイプXiにねん | LTEプラン | ホワイトプラン(i) | LTE電話プラン(にねん) | ウィルコムプランLite | タイプXiにねん | タイプXiにねん |
インターネット接続名 | spモード | LTE NET | S!ベーシックパック(i) | データ定額5 | ウィルコムプランLite | spモード | spモード | |
パケット定額サービス名 | Xiパケ・ホーダイ ライト | LTEフラット | パケットし放題フラット for 4G LTE | データ定額5+LTEスマホ割 | ウィルコムプランLite | Xiパケ・ホーダイ ライト | Xiパケ・ホーダイ ライト | |
割引サービス(無料通話サービス) | Xiカケ・ホーダイ 定額制 | 通話ワイド24 | Wホワイト | 通話定額オプション | だれとでも定額 | Xiカケ・ホーダイ+SMART | Xiカケ・ホーダイ+050plus | |
料金内訳 | 基本使用料 | 780円 | 980円 | 980円 | 980円 | 980円 | 780円 | 780円 |
無料通話分 | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | |
30秒あたりの通話料 | 21円 | 10.5円 | 10.5円 | 18.9円(10分超過後) | 21円(10分超過後) | 8.4円 | 1分16.8円(携帯電話)/3分8.4円(固定電話) | |
インターネット接続料 | 315円 | 315円 | 315円 | なし | 315円 | 315円 | 315円 | |
パケット定額サービス | 4935円 | 5985円 | 5460円 | 2900円 | 2980円(1980円/6カ月) | 4935円 | 4935円 | |
割引サービス料金 | 700円 | 980円 | 980円 | 1400円 | 980円 | 700円 | 1015円(700+315円) | |
同社通話料1日20分×30日 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | |
他社通話料1日20分×30日 | 2万5200円 | 1万2600円 | 1万2600円 | 1万1340円 | 1万2600円 | 1万80円 | 1万80円 | |
固定通話料1日20分×30日 | 2万5200円 | 1万2600円 | 1万2600円 | 1万1340円 | 1万2600円 | 1万80円 | 1680円 | |
合計料金 | 30日後の合計料金 | 5万7130円 | 3万3460円 | 3万2935円 | 2万7960円 | 3万455円/2万9455円 | 2万6890円 | 1万8805円 |
やはり、無料通話サービスの安さが実感できる結果になりました。このパターンでは固定電話代が大幅に安くなる「ドコモ+050plus」の組み合わせがとても安いことが分かります。もしケータイにかけることが多い、あるいは「無料通話サービス同士」の通話が多いのなら、月額料金0円のSMARTが最有力候補です。一方のウィルコムプランLiteは、安さでは微妙な4位。もちろんこれでもドコモなどと比べれば安いのですが、30秒あたりの通話料が安いイー・モバイルのほうがさらに安いのです。
ウィルコムのスマホでもSMARTなどの無料通話サービスを使うことができますし(通信料には注意が必要ですが)、無料通話定額自体は「だれとでも定額」が、イー・モバイルの「通話定額オプション」より月額料金が安く、月500回まで利用できるという有利な条件なので、もっと安くできます。もしすべての通話を「1回10分」以内にできれば、他社、固定電話との通話料も30日間0円になり、合計額は月5255円(6カ月間は月4255円)と激安です。
長電話派の人がウィルコム(やイー・モバイル)を選ぶときは、まず自分の通話スタイルを確認しましょう。1回の通話が長いのか、それとも短い通話が多いのか――。後者ならウィルコムの料金プランは最適です。月に1800分通話をしても通話料が0円ということもありえます。
さて、ウィルコムはもう1つ「だれとでも定額パス」という端末も発売します。ここから本題の「2台持ち」の話に入りましょう。
2台持ちをする理由はさまざまですが、ここでは通話料を節約するための2台持ちを検証します。連載の第3回でも触れましたが、LTEスマホは30秒あたりの通話料が高い料金プランばかりなので、長電話をする人にはつらいところがあります。無料通話サービスも、無料になるのは相手が同じサービスを使っていることが前提の場合がほとんどで、そう都合よく「無料通話の相手」が見つかるとも限りません。そこで、30秒あたりの通話料が安いケータイと、ネットを楽しむためのLTEスマホの2台持ちをするわけです。
さらに今回、2台持ちの選択肢にウィルコムのだれとでも定額パスが加わります。このカード型の端末は、ウィルコム以外のAndroidスマホを使っていても、Bluetooth接続でPHSの「だれとでも定額」で通話ができるというものです。ケータイではありませんが、「2台持ち用端末」ということで今回の検証に含めます。
しかしケータイにせよ、アダプターにせよ、料金は当然2台分かかります。両方とも思いきり使っていては節約にはなりません。そこで以下のように使い分けをします。
この2つを守って運用した場合、料金はいくらになるのでしょうか?
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