第4回 ケータイ、スマホの2台持ちでどこまで節約できるか誰でも簡単! LTE対応スマホ初心者の料金節約術(2/4 ページ)

» 2013年09月10日 11時00分 公開
[小林誠,Business Media 誠]

 これは極端な例なので、次に1日の通話先を「同じケータイ会社20分」「他社ケータイ20分」「固定電話20分」(いずれも連続の通話時間)で考えてみます。ドコモはドコモ同士の通話が無料になる「Xiカケ・ホーダイ」に加入、イー・モバイルとウィルコムの場合は他社、固定電話を10分ずつ無料とします。通話の時間帯は昼間を想定し、これでドコモ以外の4社のLTEスマホでも同じケータイ会社同士の通話は無料になります。また、第3回で紹介した無料通話サービスを利用したパターンも含めます。

■30日で1800分電話した場合の通話料(1日に同じ会社同士20分、他社20分、固定電話20分とした場合)
項目 会社(機種名) NTTドコモ au ソフトバンクモバイル(iPhone 5) イー・モバイル(STREAM X) ウィルコム(DIGNO DUAL2) ドコモ+SMART ドコモ+050 plus
契約プラン 料金プラン名 タイプXiにねん LTEプラン ホワイトプラン(i) LTE電話プラン(にねん) ウィルコムプランLite タイプXiにねん タイプXiにねん
インターネット接続名 spモード LTE NET S!ベーシックパック(i) データ定額5 ウィルコムプランLite spモード spモード
パケット定額サービス名 Xiパケ・ホーダイ ライト LTEフラット パケットし放題フラット for 4G LTE データ定額5+LTEスマホ割 ウィルコムプランLite Xiパケ・ホーダイ ライト Xiパケ・ホーダイ ライト
割引サービス(無料通話サービス) Xiカケ・ホーダイ 定額制 通話ワイド24 Wホワイト 通話定額オプション だれとでも定額 Xiカケ・ホーダイ+SMART Xiカケ・ホーダイ+050plus
料金内訳 基本使用料 780円 980円 980円 980円 980円 780円 780円
無料通話分 なし なし なし なし なし なし なし
30秒あたりの通話料 21円 10.5円 10.5円 18.9円(10分超過後) 21円(10分超過後) 8.4円 1分16.8円(携帯電話)/3分8.4円(固定電話)
インターネット接続料 315円 315円 315円 なし 315円 315円 315円
パケット定額サービス 4935円 5985円 5460円 2900円 2980円(1980円/6カ月) 4935円 4935円
割引サービス料金 700円 980円 980円 1400円 980円 700円 1015円(700+315円)
同社通話料1日20分×30日 0円 0円 0円 0円 0円 0円 0円
他社通話料1日20分×30日 2万5200円 1万2600円 1万2600円 1万1340円 1万2600円 1万80円 1万80円
固定通話料1日20分×30日 2万5200円 1万2600円 1万2600円 1万1340円 1万2600円 1万80円 1680円
合計料金 30日後の合計料金 5万7130円 3万3460円 3万2935円 2万7960円 3万455円/2万9455円 2万6890円 1万8805円

 やはり、無料通話サービスの安さが実感できる結果になりました。このパターンでは固定電話代が大幅に安くなる「ドコモ+050plus」の組み合わせがとても安いことが分かります。もしケータイにかけることが多い、あるいは「無料通話サービス同士」の通話が多いのなら、月額料金0円のSMARTが最有力候補です。一方のウィルコムプランLiteは、安さでは微妙な4位。もちろんこれでもドコモなどと比べれば安いのですが、30秒あたりの通話料が安いイー・モバイルのほうがさらに安いのです。

 ウィルコムのスマホでもSMARTなどの無料通話サービスを使うことができますし(通信料には注意が必要ですが)、無料通話定額自体は「だれとでも定額」が、イー・モバイルの「通話定額オプション」より月額料金が安く、月500回まで利用できるという有利な条件なので、もっと安くできます。もしすべての通話を「1回10分」以内にできれば、他社、固定電話との通話料も30日間0円になり、合計額は月5255円(6カ月間は月4255円)と激安です。

 長電話派の人がウィルコム(やイー・モバイル)を選ぶときは、まず自分の通話スタイルを確認しましょう。1回の通話が長いのか、それとも短い通話が多いのか――。後者ならウィルコムの料金プランは最適です。月に1800分通話をしても通話料が0円ということもありえます。

 さて、ウィルコムはもう1つ「だれとでも定額パス」という端末も発売します。ここから本題の「2台持ち」の話に入りましょう。

LTEスマホと通話用ケータイの「2台持ち」という選択

Photo だれとでも定額パス

 2台持ちをする理由はさまざまですが、ここでは通話料を節約するための2台持ちを検証します。連載の第3回でも触れましたが、LTEスマホは30秒あたりの通話料が高い料金プランばかりなので、長電話をする人にはつらいところがあります。無料通話サービスも、無料になるのは相手が同じサービスを使っていることが前提の場合がほとんどで、そう都合よく「無料通話の相手」が見つかるとも限りません。そこで、30秒あたりの通話料が安いケータイと、ネットを楽しむためのLTEスマホの2台持ちをするわけです。

 さらに今回、2台持ちの選択肢にウィルコムのだれとでも定額パスが加わります。このカード型の端末は、ウィルコム以外のAndroidスマホを使っていても、Bluetooth接続でPHSの「だれとでも定額」で通話ができるというものです。ケータイではありませんが、「2台持ち用端末」ということで今回の検証に含めます。

 しかしケータイにせよ、アダプターにせよ、料金は当然2台分かかります。両方とも思いきり使っていては節約にはなりません。そこで以下のように使い分けをします。

  1. “ネット”はLTEスマホで行う
  2. “通話”はケータイ(だれとでも定額パス)で行う

 この2つを守って運用した場合、料金はいくらになるのでしょうか?

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