1つの会社で働き続けるのは有利なのか、不利なのか3分LifeHacking(3/3 ページ)

» 2013年09月27日 14時35分 公開
[Melanie Pinola(訳:椎野陽菜),ライフハッカー[日本版]]
ライフハッカー[日本版]
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職を転々としてたとしても大丈夫

 短い期間で何度も職が変わる事はキャリア上汚点にもなり得ます。しかし、人材専門家のペネロペ・トランク氏はジョブホッピング(職を転々とすること)は実はキャリア形成にとってプラスになり得るといっています。それはつまり職を移すことで仕事への情熱を維持でき、職業ネットワークがより早く形成され、やりがいが感じられ、自分の天職とは何かを探すことにもつながるといった理由からです。

 今後さらに若者が数年に一度は職を変えるようになり、そうした若者世代がだんだんと管理職に成って行って人を採用する立場になれば、職を転々とすることはかつて考えられていた程に悪い印象を与えなくなるかもしれません(アメリカ労働産業省労働局の発表では平均勤続年数は4.4年だが、若い世代ではその半分の年数とされる)。

 ではどれぐらい転職をしたら「多すぎる」という印象を採用担当者に与えてしまうのでしょうか。パーソナル・ブランディングのブログを手掛けているリチャード・カービイ氏は、「過去5年間に2回以上転職している、もしくは10年内に4回以上転職していること」と述べています(職歴を見定めるために採用する側が取り決めた雇用規約のようなものがあるのでは? と疑ってみたくもなるのですが)。

 もちろん、このような事は採用する会社側の社内文化に基づいていたり、採用担当者らの見識であったり、さらには業界の常識があるとは考えられます。前述のシェルトン氏(IT事業における採用担当者)は以下のように述べています。

 働いた期間が短ければ、例えば1年以内に辞めてしまった仕事などを職歴としてあまりたくさん書き連ねたくないと思うかもしれません。しかしそれは見る人によって判断が違うのです。例えば採用者がベビーブーム世代の人だったら5年以下の職歴であってもそれをジョブホッピングと見なさない人も中にはいるでしょう。でも一般的にこれまで順調に来た管理職の方が採用担当であった場合、1つの職場で1〜3年という職歴を見たらあまり良い反応を示さないかも知れません。

 結果として新しい仕事を探す時は、職を転々としてきた人も長く勤めた人もあらかじめ用意しておくべき事は同じように思えます。それは自身のこれまでの職業経験が、受ける会社の求める人材といかにマッチしており、あなた以外に適任はいないと説得できるかどうかという事なのです。

 もし短い職歴が続いてしまっているようなら、それらの仕事内容のつじつまを合わせて自分の得意とする事とこれまでの業績をしっかりまとめて伝えればいいでしょう。もし1つの職場で長く勤め上げてきたとしたら、自分がいかに経験を積んで社内でキャリア展開して来たのか、さらにそこでいかに成長し続けて来たのかを伝えれば良いのです。このように職探しの場面では、これまでの仕事をあなたがいかに伝えるか、その物語が全てともいえるのです。

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