注釈ツールを使用した箇所にはアイコンならびに線が付与され、ダブルクリックすればテキストあるいはコメントが表示される。もっとも、ページの内容が派手だとアイコンや線が目立たず、うっかり見落とす可能性もなくはない。
こうした場合は、パネルウィンドウの下に表示されている「注釈のリスト」を確認するとよい。記入したテキストやコメントがリスト化されているので、指示を見落とすことがなくなる。記入者や記入日時といった情報が表示されているほか、確認が終わったらチェックをつけることもできるので、紙で校正作業を行うのに比べてシステマチックに管理できるはずだ。
今回紹介した挿入/置換/取り消しといった注釈ツールは、テキストが含まれていないPDFデータ、例えばスキャナで取り込んだ画像形式のPDFデータには使用できない。もし、スキャンしたPDFデータに対してこれらのツールを使いたければ、OCR処理を行ってPDFデータ上の文字をあらかじめテキスト化しておくとよい。
次回は、ページ全体もしくは段落全体に対してコメントを付けられる描画マークアップツールを中心に校正ツールを紹介する。
ビジネスの各シーンで利用するPDFファイル。このドリルを練習して、PDFを上手に活用できれば業務効率が向上し、コストの削減ができるはず! さらに、ビジネスのいろいろな問題も解決できるかもしれませんよ。
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