SHOT NOTEが4×3のサイズ縛りをやめた理由、キングジムが目指すデジアナ文具のスタンダードとは?「SHOT NOTEまつり」リポート(2/2 ページ)

» 2013年10月23日 10時43分 公開
[上口翔子,Business Media 誠]
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手帳、カレンダー、リーガルパッドもSHOT NOTE的に使える

 まずはSHOT NOTEとのコラボ製品の先駆けであり、既に販売中のホワイトボード。創業117年、老舗の馬印が手がけたものだ。特殊な素材を使うことで通常のホワイトボードに比べて約80%も反射しにくく、プロジェクター投影ができるのが特徴。オフィスのほか、大学の研究室など幅広いシーンで活用されている。

その場で書き込んで使うだけでなく、メンバー間の伝言板として活用し、それをデジタル保存、共有、といった使い方もされているという

 コラボ製品の中でも最も多いのが手帳だ。というのも、SHOT NOTEの特徴の1つである検索性は、SHOT NOTE自体のタグ付けもそうだが、日付とひも付いた記録により後から見返すといった用途に適している。その思想を製品化したのが、講談社の「『超』整理手帳」。あえて整理しない、メモの管理は時間軸に沿って行う人にオススメのものとなっている。

通常付いているタグ欄を「超」整理手帳版にはあえて付けていない開発者野口悠紀雄教授のこだわりもある

 そのほか、Googleカレンダーやグループウェア「サイボウズ」とも連携するダイゴーの手帳「Cal-Sync SPUIT」も数量限定でSHOT NOTEとコラボしている。手帳に印刷されている日付と合わせて、書き込んだイベントコードをアプリで撮影することでiOS標準のカレンダーを通じて各種外部カレンダーと連携する仕組みだ。

 学研ステイフルや日本ホールマークも女性をターゲットしたコラボ手帳を出している。

 特定用途向けとしては、社内ノベルティや販促品を手がける大成美術印刷所やタナベ経営、住友スリーエムがオリジナルのコラボ製品を製作している。メディア総研が就活生向けに出している「就活手帳」もSHOT NOTEの機能を付けた。

 凸版印刷の流通部門を担当する創日社は、4カ月分の予定を一覧できる「4カ月玉カレンダー」や複数人の予定を確認できる「みんなのスケジュール」、卓上カレンダー「TORU MEMO」をオフィス向けに販売していく。

 なお、国内での販売はまだ未定だが北米のオフィス用品メーカー、エセルテもノートブランド「Ampad(アンパッド)」とSHOT NOTEをコラボしたものを海外限定で販売している。


 今後も国内外でSHOT NOTEのマーカーが入った製品が増えていくことだろう。デジアナ文具のさらなる普及に期待したい。

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