典型的な「夜型人間」だった私が朝型になれた理由明日から「朝型人間」になる!(1/2 ページ)

夜型人間から心機一転、朝型生活に挑み、試行錯誤のうえ見つけたのはとっても簡単な早起きメソッドだった。本連載ではシンプルな早起きの方法を紹介するとともに、早起きがきっかけで舞い降りた数々の幸運の事例も紹介していきます。

» 2013年10月25日 08時00分 公開
[美波紀子,Business Media 誠]

『明日から「朝型人間」になる!』について

 典型的な夜型人間だった著者。心機一転、朝型生活に挑んだ。試行錯誤のうえ見つけたのは、とっても簡単な早起きメソッド。その日を境に、毎朝6時起き。しかも半年で体重12キロ減、体脂肪率10%減という効果も! 風邪やインフルエンザにもかからず、いいことずくめ。本連載ではシンプルな早起きの方法を紹介するとともに、早起きがきっかけで舞い降りた数々の幸運の事例も紹介する。

 この記事は2012年7月19日に発売されたソフトバンククリエイティブの『明日から「朝型人間」になる! リバウンドなし! 人生が好転する早起きメソッド』(美波紀子著、新書)から抜粋、再編集したものです。


 10年ほど前のことです。米国映画で人気俳優扮(ふん)するエリートビジネスパーソンが朝7時前、部下たちとジョギングをしながら指示を出したりげきを飛ばしたりしているシーンを見ました。

 その瞬間、私はすごくショックを受けました。こんな光景が日本でもごく当たり前になったら「朝が弱い私なんて仕事がなくなってしまう……」と暗い気持ちになったのです。

 ジョギングをしながらの会議もつらそうですが、朝7時前にもう仕事が始まっているのが夜型人間の私には絶対に無理だと思えたのです。そう、私はかつて典型的な夜型人間だったのです。

 夜型人間の巣窟(そうくつ)ともいえる出版社で働き、その後ライターとして独立してからも出版業界に携わり、夜型生活が体に染みついていきました。ダラダラと夜と過ごし、朝は目覚まし時計をジャンジャン鳴らしても起きられない。そんな自堕落な生活の繰り返しでした。

 ところが7年前のある日、たまたま興味を持って睡眠についての本を読んでいたら、血の気が引くようなところに目がとまりました。目覚まし時計のアラームを何度も何度も鳴らしてようやく起きるような人はさまざまな病気や事故だけでなく、人生をマイナスに向かわせる原因が潜んでいる、そんなことが書いてあったのです。

早起きにチャレンジ!

 朝すっきり起きられないのは、肥満症、糖尿病、高血圧症、心筋梗塞、アルツハイマー病などの病気と深い関係があるといいます。さらに口臭の原因にも……。

 それだけではありません。ストレスやプレッシャーに弱い、集中力が続かない、やる気がでない、人前でうまく話せない、などといった精神面にも営業し、うつ病のリスクも大いにあると思います。

 米国やイスラエルの睡眠の専門家による科学的な根拠に基づく本でしたから、信憑性がある分、ショックも大きかったのです。

 早起きと口臭に何の関係があるの? と、最初は半信半疑だった私ですが、読んでいるうちにその説得力に圧倒されて怖くなってきました。専門家の間では、旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所の事故も、米国で起きたスリーマイル島原発事故も、スペースシャトル・チャレンジャー号の空中爆発事故も、山陽新幹線の事故も、すべて関係者あるいは運転士の睡眠に原因があると結論付けられています。

 そして、私たち1人1人が睡眠の重要性をもっと認識する必要があると強く訴えているのです。早起きができないのはよい睡眠が取れていない何よりの証拠。仕事ができる人であろうとなかろうと、夜型であろうとなかろうと、よい睡眠が取れていれば必然的に早起きができて病気や事故が防げるだけでなく、精神がタフになって人生がうまくいくというのです。

 そこまで言われたら、チャレンジするしかありません!

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